中国、元国防相2人に執行猶予付きの死刑判決 汚職めぐり有罪

北京(CNN)中国は7日、軍の粛清が続く中、汚職の罪で元国防相2人に執行猶予付きの死刑判決を言い渡した。
中国国営メディアによると、元国防相の魏鳳和被告(72)と李尚福被告(68)はいずれも収賄罪で有罪となり、中国の軍事裁判所から2年の執行猶予付き死刑判決を受けた。裁判所は、量刑は2年後に仮釈放の可能性がない終身刑に減刑されるとしている。
魏被告は2018年から23年まで国防相を務めた。李被告は23年にその後任となったが、在任期間は8カ月足らずだった。2人はいずれも23年、軍の汚職対策部門の調査対象におかれた。
習近平(シーチンピン)国家主席は軍の粛清を最高レベルにまで広げており、最近では1月に、魏被告と李被告よりも序列が上で、かつて軍の日常業務を統括していた制服組トップの張又侠氏をも解任した。
粛清は、200万人規模の人民解放軍(PLA)の広範囲に及んでおり、22年以降で100人あまりの将校が失脚した可能性がある。
ワシントンに拠点を置く戦略国際問題研究所(CSIS)が2月に公表した報告書によると、22年以降、大将と中将36人が公式に粛清され、さらに65人の将校が行方不明、または粛清された可能性がある。
この動きは、習氏が権力掌握を強め、軍の大規模な近代化を推し進める中で、PLAを浄化しようとする長年の取り組みの一環だ。
一方で報告書は、この「前例のない粛清」の範囲は、軍が複雑な作戦を遂行する態勢に疑問を投げかけるものだと指摘している。
