[5.6 J1百年構想リーグEAST第15節 川崎F 1-0 東京V U等々力]

 プロ初先発を勝利で飾った。川崎フロンターレの高卒ルーキーMF長璃喜は右ウイングで終了間際までプレーした。開始早々の突破には「自分の特長が出せたので。そこから波に乗れた。試合に入れた」と手応え。持ち味のドリブル突破で右サイドからチャンスを作った。

 チームは今季初の2連敗を喫したなかで、前節からスタメン7人を変更。昌平高から今季加入した長は、ここまで途中出場で4試合に出場していたが、初のスタメン入りとなった。

「長い時間出たことがなかったので緊張はあった。いろんな不安はあったけど、周りの選手が声をかけてくれてやりやすいような環境を作ってくれた」(長)。試合開始前からトップ下のMF脇坂泰斗と密にコミュニケーション。前半31分には脇坂との連係で右サイドに抜け出してクロスを上げ、MF山本悠樹の決定機を演出した。

 同サイドで長をサポートしたSB山原怜音は、守備面では指示を出しつつ、攻撃面では長に任せた。「彼がどれだけいい意味で決まりに縛られすぎずに伸び伸びプレーできるか。伸び伸びプレーさせてあげられるかが大事だった」(山原)。長も「山原選手は常に声をかけてくれていて、仕掛けやすいようにオーバーラップをしてくれたり、逆に敵を引き付けてくれた」と感謝を述べた。

 チームメイトやスタッフから多くの指示を受け、「自分のなかで言われたことを整理して試合に臨めた」と89分のプレーを総括。前節2連敗からの苦境脱出に貢献したルーキーは「めっちゃうれしい」と笑顔で振り返った。

(取材・文 石川祐介)