【山本 金太】猛アタックしてきた独身男は「既婚者の前科持ち」だった…!無理やり妊娠させられたときに告げられた「トラウマ級の言葉」

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妊娠を告げると、唐突に「犯罪歴」を暴露

各メディアが取り上げ、社会問題として注目が集まる独身偽装問題。これまでは医師や検察官や大手企業の社員といった立場のある男性による事案が目立った。今回はあろうことか、過去に傷害致死事件を犯し受刑を終えた男性に独身だと偽られ、なおかつその相手の子供を妊娠出産したシングルマザーの米沢美智子さん(仮名、40歳)による証言だ。

米沢さんは現在、殺人事件にかかわり出所後に結婚していながら、ネットの出会い系で知り合って交際した男性Aを相手に訴訟準備中だ。気になるのは、米沢さんがいつAが既婚者であることや過去の犯罪歴を知り、その上で子供を出産したのかということだ。

「Aとは'23年8月にネットの出会い系で知り合いました。Aからの猛烈なアプローチで、定期的に食事などに行く仲になったのです。『既婚者とか恋人のいる男性には興味がない』と伝えたところ、『いない』とはっきりと断言。

そして'24年1月ごろから、交際した上で肉体的な関係になりました。Aは毎回『避妊して』というお願いには応じず、避妊しないうえに、何度か『中で出してもいい?』などと言ってきました。私は『ムリムリ!』と言ったりしていましたが、結局'24年8月に妊娠しました。それを伝えると、唐突に過去の犯罪歴を明かしたのです」

「人殺しの子供はかわいそうすぎる」

Aは過去に仲間と共謀し、知人を殴り殺したことを明かしたという。そして「独身だけど元殺人犯だから結婚も認知もできない」という勝手な言い分を言い放った上で、LINEで恐ろしい文言を送りつけてきた。

「俺は子供作る気無かった」

「やることはしてたけど、子供作るべきじゃないと思ってるし」

「人殺しの子供はかわいそうすぎる」

米沢さんには当時、すでに中学生の子供が2人おり、事務職として働きながら養っていたため、中絶することも考えた。しかし自身に中絶の経験があったことや、中絶への抵抗感があったことから「ひとりでも産む決意」をする。

「私が病気したり突然死したりと、万が一のことが起こらないとは限りません。だから、2人の子供のことは元旦那や両親などに頼んでいます。しかし、Aとの子供のことは誰にも頼めない。だからAに認知だけはしてほしかったですが、頑なに『認知するくらいなら死ぬ』などと言って首を縦に振らなかった。さらには『セックスしたら認知する』『セックスしながら交渉してみたら?』などおかしなことを言い続けました。そして、もう中絶できない妊娠中期に、既婚者であることを明かしたのです」

Aの妻から慰謝料の請求が……

Aが既婚者だと知り、米沢さんは激しく自分を責めた。しかし今は自身の子供を体調万全に産むことが第一だと考えた。しばらくAとは距離を置き、出産に向けて保育園の手配や引っ越しなどの準備に追われた。そして'25年4月、無事に子供を出産。その後もAの暴言と奇行は続く。

「Aが『認知届を持参した』と家に来て『ここで自殺する』と刃物を見せつけたのです。刃物を取り上げようと30分ほど口論しました。

Aは興奮状態だったので、いつ娘を刺すかと思うと怖くて仕方ありませんでした。とにかく私の家から出てもらいたかった。Aがこのように暴れるのは経済難も大きな理由のひとつだと知っていたので、タンス貯金していたおカネを差し出せば出ていってくれると思っていました。それで、200万円もの大金を借用書もなく渡してしまったのです」

新生児がいる女性宅の家で刃物を散らつかせるなど、正気の沙汰ではない。

さらにAは、自身の妻に米沢さんとの関係や妊娠出産の経緯を知られることとなり、米沢さんの元にはAの妻から慰謝料を請求する通知書も届いた。

「200万円を返してもらえないばかりか、100万円の慰謝料請求をされました。ですので私は今、慰謝料請求に対する請求の妥当性について弁護士を通してやりとりしているのと、Aに対する200万円の返金請求と独身偽装による損害賠償請求の訴訟を起こす準備をしています」

「殺すつもりはなかった」

米沢さんは今、Aとの子供を保育園に預け、企業の事務として正社員でフルで働きながら上の子供ふたりも合わせて4人で暮らしている。上のふたりの子供たちは現在高校生で自身の進路を目指して前向きに日常生活を送っているようだ。

「子供には罪はないですし、私はAとの子供を産んだことを後悔なんかしていませんし、今は孫のような気分で可愛くて仕方なくて、上のふたりの時とはまた違う感覚です。都営団地で暮らしているのと節約好きなので生活費にも困っていません。Aとの今後の訴訟がどうなるか、それだけが悩みです」

米沢さんは、A本人の口からも「当時のことは反省しているし、だからこそ子供は作る気がなかった」などという言葉も聞いている。

子供を作る気がなかったのなら、なぜ避妊をしないのか。独身偽装の加害者はなぜか避妊しないケースが少なくない。女性の人生を変えてしまう恐れもあるこの被害に現行法では刑事罰化はされていない。損害賠償請求の増加や高額化には検討すべきなのではないか。

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