[5.2 J1百年構想第14節 浦和 2-0 千葉 埼玉]

 強烈な左足一閃で古巣のゴールをこじ開けた。浦和レッズのFW小森飛絢は1-0で迎えた後半19分、ペナルティエリア外でMF安居海渡からの縦パスを受けると、対面のMFエドゥアルドをかわして左足を強振。鋭い弾丸シュートをゴール左隅に突き刺し、見事な追加点を奪った。

 負傷から復帰した前々節・横浜FM戦(●2-3)から3試合連続の途中出場で、前節・川崎F戦(○2-0)に続いて2試合連発。「(田中達也)監督から『サブじゃなくチェンジャーだ』という言葉をいただいて、自分が変えてやるという強い思いで入った」。後半はやや劣勢になっていたなか、後半12分の出場からわずか7分後に結果を出し、「思い切りよく振った結果がゴールにつながってよかった」と手応えを残した。

 対戦相手の千葉はプロ1年目の2022年から24年まで所属した古巣だった。25年上半期の半年間を過ごしたシントトロイデンへの期限付き移籍を経て、昨年6月から浦和に完全移籍したことでの対戦となったが、小森は「本当に楽しみにしていた一戦だったし、自分を育ててくれたクラブなので感謝の気持ちを持ってプレーした。すごくいろんな思いがあった試合だった」と思いを明かす。

 そんな小森だが、ゴールを決めた直後には浦和サポーターの前でLED看板に上り、大きく手を広げる盛大なゴールセレブレーションを披露。近年では古巣相手にパフォーマンスを行わない選手が多いなか、珍しい光景だったが、小森によると喜びのあまり咄嗟に出てしまったものだったという。

「試合前は決めても喜ばないつもりだったけど、決めた瞬間に頭が真っ白になって、身体が勝手に動いてしまって、やっちゃったなという申し訳ない気持ち」。試合後には元チームメートから「あんなに喜んじゃダメでしょと言われた」と苦笑いで反省した25歳は相手サポーターからのブーイングをかき消すような浦和サポーターからの大声援に「びっくりしたし、嬉しかった」と感謝を口にしつつ、「もっとゴールを取りたい」とさらなる活躍を誓っていた。

(取材・文 竹内達也)