「わたしの服はどこからきてどこへいくの?」書評 「まだまし」な選択をするヒント示す
「わたしの服はどこからきてどこへいくの?」 [著]鎌田安里紗、マルティメンド有加 ファッションは楽しみたいけれど、消費の罪悪感からはできるだけ無縁でいたい。かといってエシカルブランドの服は高価だし、好みのデザインもなかなか見つからない。それで、なんとなくよさげな店で、なんとなくよさげな素材の服を買い、なんとなくよさげな回収サービスで服を捨てている。しかし、罪悪感は薄まるどころか日々高まり続けている。
本書は、そうした消費者に明確な答えを与えてくれるものではない。環境負荷ゼロ、搾取構造なしの「大丈夫」な服など存在しないことがさまざまなデータとともに示され、読めば読むほど、「で、結局なにを着ればいいんだよ⁈」と混乱が深まる。
唯一絶対の正解はない。あるとしたら裸一択だが、そういうわけにもいかないし、だったらどうすればいい? この本には「まだまし」な選択をするためのヒントや消費者として企業とどのように向きあえばいいのか、具体的な方法が紹介されている。グリーンウォッシュに騙(だま)されないために、裸で暮らさなくてもよくなるように、ぜひ一読を。
