「ええっ!金城が!?」 なぜ金城学院大学が“共学化”検討 4年前から定員割れ…名古屋学院大学の傘下へ 理事長に独自インタビュー「キリスト教的に言うと神に導きをいただいた」
名古屋の女子大「金城学院大学」が、学校法人名古屋学院大学の傘下に入り、3年後をめどに「共学化」を検討していることが分かりました。地元の反応、そして双方の大学の理事長への独自インタビューです。
【写真を見る】「ええっ!金城が!?」 なぜ金城学院大学が“共学化”検討 4年前から定員割れ…名古屋学院大学の傘下へ 理事長に独自インタビュー「キリスト教的に言うと神に導きをいただいた」
名古屋市守山区の金城学院大学。この伝統の女子大学が去年3月、熱田区の名古屋学院大学に対し、大学運営の統合を申し入れました。そして4月20日、名古屋学院大学の「学校法人」の傘下に、金城学院大学が入る形で、基本合意。
再編は再来年4月からで、2つの大学は併存し、名前も残ります。さらに、金城学院大学は3年後をめどに「共学」とすることを検討します。
一方、名古屋市東区にある金城学院中学と高校は、現状のまま学校法人金城学院に残り、守山区にある幼稚園は、来年4月から名古屋YMCA学園に運営が移ります。
「女子校のイメージがあったから…」「ちょっと驚き」
名古屋の街で聞いてみると…
(20代)
「ずっと女子校のイメージがあったから、急に変わるのはびっくり」
「私まさに女子校出身。なのでこのニュースは驚き。もし自分の母校がそうなったら…ショックではないが、驚いちゃいます」
「金城=女子大・お嬢さまみたいなイメージ。わざわざ男の人が入る理由ってなんだろう?とは思う」
(60代)
「『ええっ!金城が!?』第一声こんな感じでした。やっぱり少子化。子どもがすごく少なくなってきている。収益がないことには、学校が維持できない」
「愛知淑徳大学もかなり前に共学になった。時代の流れかなと思うが、最後のとりでが金城だったので、ちょっと驚き」
「ジェンダーで学校を分ける時代じゃない。いつかはそうなるでしょうねっていう感じだった。そんなに驚きはない」
「金城だけでやっていくよりも新しいビジョンが描ける」
なぜ、再編を決断したのか、双方の大学の理事長に話を聞きました。
(金城学院 小室尚子理事長)
「金城だけでやっていくよりも、同じくらいの規模の学校が一つになって、新しい大学教育を生み出していく方がビジョンが描ける」
(名古屋学院大学 西中利也理事長)
「文理融合型教育や、国際交流、社会連携などを組み合わせ、お互いに横断しながら教育していきたい」
2つの大学を結びつけたのは…
(金城学院 小室理事長)「建学の精神を一つにしている」
(名古屋学院大学 西中理事長)「キリスト教的に言うと(神に)導きをいただいた。このあと試されていますよね」
アメリカ人宣教師の設立した学校がルーツの金城学院と、「敬神愛人」を掲げる名古屋学院大学。共に、キリスト教・プロテスタントの大学です。
「OGから大反対コールが起こるかもしれない」
3年後をめどに検討するという「共学化」については…
(金城学院 小室理事長)
「大変驚かれると思います。歴史を持っている女子教育の学校なので、特にOGから大反対コールが起こるかもしれない。それは説得していくしかない」
金城学院大学は4年前から定員割れが続き、学部の在学生4492人は、定員の87%。大学院生56人は定員の54%にとどまっています。
経営状況 金城学院大学は“予備的段階”だった
私学事業団の調査では、私立大学を運営する全国の662の学校法人のうち、207法人が「経営困難な状態」で、金城学院大学は新校舎の建設や入学者の減少などで、その「予備的段階」とされていました。
(金城学院 小室理事長)
Q.女子大であることは、経営のネックになったり、逆風に感じる?
「それはありません。たしかに入学生を減らしているけれど、逆風には感じていない。高校生が共学に魅力を感じる傾向になってきているのは確か」
「武庫川女子大学」も来年4月から共学に
京都ではノートルダム女学院が、今年度から大学の学生募集を停止。小中高校は同じカトリック系のヴィアトール学園に事業譲渡しました。全国最大規模という、兵庫の武庫川女子大学は、来年4月から共学となり、名前も「武庫川大学」に変わります。
(金城学院 小室理事長)
「他の学校・女子大がここのところ共学化しているけれど、それに影響されて、どうこうしようという思いもない」
(名古屋学院大学 西中理事長)
「募集の可能範囲を広げなければいけない必要が経営上はある。多様化に対応できる形で共学化していきたい」
