市長が議会解散の茨城・石岡市議選挙、候補者の半数超が不信任案再提出なら「賛成」…26日投開票
26日に投開票される茨城県石岡市議選(定数22)に向け、立候補者27人が、現市政継続の是非を巡り、論戦を繰り広げている。
読売新聞などが告示前に実施したアンケートでは、改選後の議会で市長の不信任決議案が再び提出された場合、半数超の15人が「賛成する」と回答した。再可決の阻止を目指す谷島洋司市長にとって厳しい情勢となっている。(成海隆行)
市長の不信任決議案が再提出された際の対応については、「賛成する」が15人、「反対する」は5人、7人が無回答だった。賛成者からは「市の将来、市民のため、谷島市政の早期終了を図らなければならない。市政混乱の原因は市長」などの意見があった。反対者からは「市長が失職すれば、市政の空白期間が長引く。市長選になれば、多額の公費が投入される。市民の不利益を避けたい」などの意見が出た。無回答者では「決議案の内容で判断する」などの声が聞かれた。
地方自治法によると、改選後の市議会で3分の2以上の議員が出席し、過半数の賛成で市長の不信任決議案が再び可決されると、谷島市長は失職し、50日以内に市長選が行われることになる。
谷島市長が市議選の争点に掲げた複合文化施設建設計画については、賛成13人、反対9人、5人が無回答だった。ただ、賛成、反対、無回答のいずれでも、「建設規模の見直しが必要」や「維持費が心配」「必ず財政を圧迫する」などの懸念の声が相次いだ。
市はJR石岡駅西側に、約800席のメインホールや約200席のサブホールなどを備えた施設を建設する計画で、概算事業費は77億8000万円を見込む。市議会は1月、基本設計作成の業者選定で手続きに問題があったとして、基本設計作成の委託契約の延期を求める決議案を可決。谷島市長は委託業者を選定し直す方針を表明したが、計画の是非が市議選の争点に浮上したため、選定作業は停止した状態だ。
谷島市長は就任後、複合文化施設計画を巡って、市議らと長く対立してきた。議会は、市長の辞職勧告決議案を2度可決。市長が今年3月、住民との懇談で「(議会から)不信任案を出され(可決され)たら(議会を)解散する」などと不適切発言をすると事態は急変。市長は議会に陳謝したが溝は深まり、議会で市長の不信任決議案が可決され、市長が議会を解散し、市議選が行われることになった。
