軽くて、画質が良くて、ストレージ内蔵。一台は持っておきたいカメラ「Osmo Pocket 4」
このサイズ感と万能感、替えがきかないんだよなぁ。
「カメラをどう持ち歩くか」について、悩んだことはありませんか? 画質を求めるならしっかりした一眼レフを使いたいけれど、旅行で持ち歩くには大きすぎる。さらに写真だけでなく動画も撮りたい場合、選べる機材はさらに少なくなります。
どちらもこなせるのはスマホですが、旅行では調べ物をしたり、地図を見たりと、カメラ以外の役割を任せたいところ。画質やストレージの面で考えても、カメラは別で持ち歩きたいんですよね。
そんなニーズにバシっと刺さったのが「Osmo Pocket 3」。旅先ビデオカメラの定番機種として、今や観光地のいたるところで目にします。BCNランキングによると、2023年11月〜2024年9月までの期間で、最も売れているデジタルビデオカメラにも選ばれたそうな。
今でも現役で使える高性能なカメラですが、だからこそ後継モデルにも期待がかかるというもの。さぁ、お待たせしました。
待望の新作「Osmo Pocket 4」が、満を持しての登場です。
1週間ほど使ってみましたが、このカメラ、本ッ当によくできてます。どんなお出かけにも持っていける見事なデザインで、かつ満足できる画質。こういうカメラ、一台は持っておきたいなぁ。
手に馴染むデザインと直感的な「物理操作」の心地よさ
外観から見ていきましょう。前作「Osmo Pocket 3」との大きな違いは、ディスプレイ下に2つの物理ボタン「ズームボタン」「カスタムボタン」が追加されている点。
ズームボタンはその名の通り、ワンプッシュで2倍ロスレスズームが可能(2度押しで4倍ズーム)。カスタムボタンはさまざまな項目をアサインでき、2度押し、3度押しにも対応します。物理ボタンはもっとも直感的なインターフェースですし、この追加はありがたい。
カメラを動かすスティックには、新開発の「5Dジョイスティック」を採用。加圧の調整、つまりは少しだけ倒してゆっくり動かすことが可能になりました。「もっとこう撮りたい」といった動画作りの欲求を刺激してくれる、一歩踏み込んだアップデートとなっていますよ(スティック速度は変更可能)。
実は僕、Osmo Pocketシリーズをガッツリ使うのは今回が初めて。けれど操作性で悩む部分は一切なく、撮影やスティックの動かし方などもすんなり馴染めました。190.5gの軽さで持ち出しもラクラクですし、誰でもスっと使いこなせるこのデザイン、見事としか言いようがありませんね。
暗所もOK。新型1インチセンサーがもたらす画質
「Osmo Pocket 4」のもっとも注目すべき進化ポイントは、センサーにあります。
センサーサイズは前作と同じ1インチですが、新開発したものを採用。14ストップの豊富なダイナミックレンジを捉えることができるようになり、画質面で大きな進化を遂げました。
ストップ(段)…値が大きいほど明暗のグラデーションを滑らかに記録できる。ミラーレスカメラなどは14〜15STOPが主流。前作「Osmo Pocket 3」では、最大12.8ストップでした
つまり、このポケットサイズでミラーレスカメラに迫る動画を撮れるようになったわけです。これこそ誰もが望んでいたアップデートじゃあないですか…。「こんなに小さいのにこんなに綺麗なの!?」な映像に、さらに磨きがかかりました。
実際に動画撮影をしてみましたが、画質面で物足りないと思ったことは一度もありませんでした。新たに追加された「フィルムトーン」による色付けもすごく良くて、個人的には「パステル」が好み。今回は試せなかったですが、素肌を美しく見せる「美肌効果」機能もあり、アプリにてさらに詳細な設定が可能です。
暗所での撮影は、ダイナミックレンジやセンサーサイズの影響がモロに出るところ。それでも光源とシャドウ部のコントラストも良好で、ノイズもよく抑えられています。夜の撮影も美しく楽しめるのは、「Osmo Pocket 4」の明確な新体験といえるでしょう。「低照度撮影」モードにすれば、前モデル比で2段階もダイナミックレンジが向上します。
通常の動画は最大4K60fpsで記録可能。さらにスローモーション撮影は4K240fps(8倍スロー)まで記録可能になりました。多くのカメラにおいて4Kスロー撮影は4倍が定番なので、8倍スローかつ4Kというのは頭一つ抜けた進化といえます。
そして、空間オーディオ録音をサポートしているので、ヘッドホンで聴けばそこはもう撮影現場そのもの。音へのこだわりも、一切の妥協なしです。
なんと、別売りで補助ライトも用意されているんです。マグネットで「Osmo Pocket 4」とすぐに接続できて、色温度や明るさも調整可能。物撮りでも活躍できるし、セルフィーにも利用できますね。暗い場所での撮影もこれなら安心。
もうひとつ便利なのが「ジェスチャーコントロール」の対応です。カメラに向かってピースをすると撮影がスタートしますが、他のジェスチャーでアクティブトラッキングのON/OFFが切り替えられるんです。おひとり様撮影での操作性、格段にアップしていますよ。
動画撮影ならば、顔認識やトラッキングの精度も気になるところでしょう。こちらもいろいろ試してみましたが、文句なしの精度でした。
画面中央付近の被写体を追いかける「自動顔認識」ならば、被写体が動いた場合も、逆にカメラが動いた場合も、見事にトラッキングし続けてくれますし…。
被写体をセンターではなく画面左右などに留めたい場合は、9つのトラッキング位置から選択できる「ダイナミックフレーミング」も便利。旅歩きのワンシーンなど、あえてセンターを開けて間(ま)のある構図を作るのも面白そうですよ。
高解像度と新機能が光る「静止画撮影」
Osmo Pocketシリーズは動画を撮影するもの。僕もずーっとそう思っていましたが、新たに搭載された「SuperPhoto」機能のおかげでその認識はガラっと変わりました。
通常の写真撮影の解像度は、9.4MP(約940万画素)です。しかし「SuperPhoto」で撮影すれば、37MP(約3700万画素)もの高解像度写真が得られます。
通常撮影の写真解像度…3,840×2,160ピクセル
SuperPhotoの写真解像度…7,680×4,320ピクセル
実際に撮り比べたものを等倍で見比べてみましょう。すべてjpgで撮影した撮って出しです。
画質、充分過ぎる。「ここまで撮れるなら写真もOsmo Pocket 4で良いじゃん」と思っちゃいました。解像度に余裕があるからロスレス2倍ズームでも画質を保てるし、RAW撮影での本格的な現像も楽しめます。デジカメを持っていたとしても、広角域は「Osmo Pocket 4」に任せちゃってOKでしょうね。
かなりコントラストの強いシチュエーションですが、なんとも自然で心地良い写り。この写真もSuperPhotoで撮影しており、データサイズは約28MBでした。jpgでこの容量はかなり大きい。
SuperPhotoではない通常の写真では、ISO感度などをマニュアルで設定可能。シャッタースピードを遅くしたスローシャッター的な表現も楽しめます。f値は調整できないものの、NDフィルターを組み合わせれば明るい環境でもスローシャッターが表現できますよ。
ストレージ内蔵と高速転送がもたらす「究極の快適さ」
ここまでは「Osmo Pocket 4」の面白さや機能面を紹介してきました。しかし、レビュー中に「これがいっちばんありがたい要素だ」と強く実感した要素があります。何だと思いますか?
それは、内蔵ストレージです。
「Osmo Pocket 4」は、107GBもの大容量ストレージを内蔵しています。おかげで買ってすぐに撮影をはじめられるし、近頃は値上がりが著しいmicroSDカードなどの記録メディアを買う必要もありません。旅先での記録メディア忘れ、なんてこともなくなりますね。
撮影後は「Osmo Pocket 4」から直接データを取り出せます。USB-Cケーブルによる有線接続なら、最大800MB/sの高速転送が可能。4K動画もストレスフリーにコピーできますし、Wi-Fiによる無線転送も最大90MB/sと決して遅くありません。もちろんmicroSDカードにも対応しているので、さらにストレージ容量を増やすことも可能です。
三脚を兼ねたグリップ、バッテリーハンドル、補助ライト、DJI Mic、NDフィルターに広角レンズなど、「Osmo Pocket 4」での体験をさらに楽しませてくれるアクセサリー類がセットになった「Osmo Pocket 4 クリエイターコンボ」も用意されています。
最後に忘れちゃいけないのが、急速充電。30W以上の充電器を使えば、16分で約80%の充電が可能です。出かける直前の数分の充電でも一気に回復するのがすごく頼もしいんですよね。バッテリー容量自体は前作から増加し、1,545 mAhとなっています。
「結局一番使うカメラ」になった
軽くて、バッテリーやストレージに不安がなく、それでいて画質が良い。
あらゆる場面で使いやすいカメラというのは、こういうものでしょう。いくら画質が良くても、大きすぎるカメラはお散歩に持っていきにくいものですから。
「Osmo Pocket 4」は、これら3つの要素を完璧にクリアしてたんです。それはもう完ッ璧に。
ちょっと出かけるにもガッツリ旅行に行くにも、どんなシチュエーションでも邪魔にならない。それでいて優秀なトラッキング性能と確かな解像度で、見たものをバシっと記録してくれる。ポケットに入るほど小さいのにこの仕事っぷり、あまりにも優秀すぎやしませんか? もっと高い解像度のカメラはほかにある。でも、「Osmo Pocket 4」ほど持ち出しやすいカメラはほかにない。もっとも身近なカメラは、結局、もっとも使うカメラになるのです。
Photo: ヤマダユウス型
Source: Osmo Pocket 4
