銭湯で火災報知器が鳴り響く…客が勝手にサウナの温度を変更か、利用客「マナー守ってこそ」
「熱くて入れない」。名古屋市の公衆浴場にあるサウナ室が150℃近くまで上昇し、報知器が鳴り響く事態に。一体なぜ?
1957年創業、名古屋市北区にある老舗の銭湯、「長喜温泉」。
最高120℃にもなる「高温サウナ」が名物のひとつですが、そのサウナをめぐり、あるトラブルがありました。
4月10日、施設がSNSに投稿したこの文章。
「きのう、男性サウナにて『お客様が勝手に機械室を開け、設定温度を上げる』という極めて危険な迷惑行為が発生しました」
店主によりますと、9日夜の営業中、突然火災報知器が鳴り響きました。
施設内を確認したところ、男性サウナの温度が想定以上に上昇。
150℃近くまで上がっていたといいます。
「(サウナに)入ろうとした人に『熱すぎて入れない』と言われたので確認しに行った。私が見たときには147℃くらいになっていて、こんな温度を見たことがないと。すぐにガスを切って、温度を下げるようにした」(長喜温泉 店主 井上美菜さん)
利用客が設定温度を変えたかサウナの温度を設定する機械は、男湯の脱衣所にある扉の中にあります。
密閉されたサウナでは、設定温度以上に室温が上がるため、普段は「105℃」に設定し、温度管理をしています。
ただ、店主が駆け付けた時には、設定温度は「120℃」に上げられていたといいます。
温度管理の方法を知らない利用客が、勝手に設定を変え、室温が上がりすぎてしまった可能性もあるといいます。
「憶測だが、その客自身がその時の温度をぬるく感じてしまって、もう少し熱くしたいという気持ちで、上げたのではないかと考えている」(井上さん)
機械室の扉は、普段は鍵をかけて管理しているといいますが――。
「鍵はかけているはずなので、スタッフが鍵をかけ忘れたか、客があけてしまったか」(井上さん)
施設にも影響が…当時、高温となったサウナを利用する人はいなかったため、幸いにもけが人はおらず、体調不良を訴える人もいなかったといいます。
ただ、想定を超えた室温は、施設にも影響を及ぼしました。
サウナ室内に設置された火災報知器が、高温で故障。
その日のサウナの営業は休止し、交換などの対応を余儀なくされました。
さらには、こんな懸念も――。
「高温になりすぎて火があがるというのは、なくはないことだと思うので。徹底して気を付けて、管理していきたいなと思う」(井上さん)
週に1~2回訪れるという利用客は――。
「マナー守ってこそだと思う。150℃だと危ない、けがをするかもしれないので。サウナ事故が起きたら大変だと思うので、そこは気をつけてほしい」(利用客)
施設では今後、機械室の鍵の管理を徹底するとともに、温度の設定を勝手に変えないよう呼びかける貼り紙を増やして、迷惑行為について注意を呼び掛けています。
「サウナ自体を楽しんでもらうのが前提ではあるが、自分のことだけじゃなくて、ほかの客のことや店側もこういう状況の中でも必死にやっているというのを、ちょっと考えて入っていただけたらうれしいなと思う」(井上さん)
