侍メジャーリーガー13人 「期待度ランキング」 予想をSSからDランクまで格付け!!
史上初!日本人投手3連続
今年もメジャーリーグが始まった。ワイドショーでは連日のようにドジャースの活躍が報じられているが、今シーズンに世界最高峰の舞台で鎬(しのぎ)を削る侍は13人いる。そこでFRIDAYは、野球解説者の藪恵壹氏、メジャー評論家の友成那智氏、そして現地で取材を続ける複数の記者らが下した評価をもとに、8段階の「期待度ランキング」を作成。写真とともに、日本人メジャーリーガーの2026年シーズンを展望したい。なお、ケガの影響で今季全休を発表しているパドレスのダルビッシュ有(39)は除外している。
大谷翔平(31) ドジャース
投:期待度S 想定10勝
打:期待度SS 想定50本塁打
ポストシーズン進出確率99%、ワールドシリーズ優勝確率は30球団トップ。メジャーのデータ分析サイト『FanGraphs』が算出したのは、一昨年、昨年と2年連続で世界一に輝いたドジャースに関する驚くべき数字だった。
3月31日(日本時間)のガーディアンズ戦で佐々木朗希(24)が5回途中1失点の快投を見せると、続く4月1日には大谷翔平(31)が、翌2日には昨季ワールドシリーズMVPの山本由伸(27)が先発登板。同じチームに所属する日本人投手が3試合連続で先発マウンドを託されたのは、長いメジャーリーグの歴史の中でも初めてのことだった。
「今年の大谷は投打で史上最高のシーズンを送るはずです。現時点で打撃の調子は上がり切っていませんが、シーズン序盤でマークが厳しいなか、フォアボールを選んで高い出塁率を維持している。2〜3本ホームランが出れば、順調にペースを上げて50本はクリアするはずなので、期待度はSS。投手としては、160km/h超えのフォーシームにカーブやシンカーなど新たな武器を織り交ぜる投球術を手に入れているため、期待度Sです。10勝を期待したい。
ただ、今季の投手としての期待値は、SSの山本に軍配が上がるかもしれません。MLBが発表した開幕投手のパワーランキングでも4位にランクインし、サイ・ヤング賞候補です。昨季以上の勝ち星を挙げるでしょう。佐々木はオープン戦の不調を考えると期待度Cですが、開幕から4試合で安定した結果を残せば、化ける可能性が充分にあります」(藪氏)
山本由伸(27) ドジャース
期待度SS 想定15勝
昨季はポストシーズンを入れると200イニング以上に登板したが高いパフォーマンスを維持。タフさも魅力の一つ。
佐々木朗希(24) ドジャース
期待度C
3月31日の今季初登板は5回途中1失点と好投したが、味方の援護がなく敗戦投手に。ローテに定着できるか。
3連続ホームラン
メジャー通算1764安打を誇り、ホワイトソックスの監督も務めたオジー・ギーエン(62)が「こいつは本物だ!」と絶賛したのは、同チームでメジャーデビューを果たした村上宗隆(26)だ。
「開幕から3戦連続でホームランを放ったのはさすがの一言ですが、今後は160km/hのスピードボールにどう対応していくかがカギになる。まだ課題は少なくありませんが、1年目から30本塁打を期待できる。A+をつけていいでしょう」(友成氏)
村上とともに海を渡った岡本和真(29)も、攻守にわたる活躍を見せており、期待度はAだ。
「所属しているブルージェイズは、昨年のワールドシリーズでドジャースと第7戦まで戦った強豪。チャンスで回ってくる場面が増えることが予想されます。岡本はコンタクト率が高く三振の少ない打者なので、チームカラーにマッチしている。3月31日に放った第2号は約160km/hに迫るボールだったため、速球への対応も申し分ありません。村上よりも高打率を記録し、20本塁打、80打点はクリアするでしょう。不安視されていたサードの守備も難なくこなし、首脳陣からも絶賛されています」(同前)
3月31日に元チームメイトの岡本と対戦したロッキーズの菅野智之(36、期待度B)は、標高が高く打球が飛びやすいことから「投手の墓場」と呼ばれるクアーズ・フィールドで、熟練の投球術を駆使し防御率3点台を狙う。
村上宗隆(26) ホワイトソックス
期待度A+ 想定30本塁打
衝撃の3戦連発デビューを果たしたが、守備力や剛速球への対応力は未知数。現在の好調をキープしたい。
岡本和真(29) ブルージェイズ
期待度A 想定20本塁打 想定打率.280
不安視されていたサードの守備も難なくこなし、ファインプレーを連発。瞬く間に強豪の主軸の座を勝ち取った。
菅野智之(36) ロッキーズ
期待度B
ベテランの域に達した右腕は、WBCでも変化球を主体とする熟練の投球を披露。シーズンでも発揮できるか。
菅野らとともにWBCを戦ったカブスの鈴木誠也(31、期待度A+)は、大会中の負傷で開幕出場を逃(のが)したが、4月中に復帰する予定で、30本塁打100打点をクリアした昨年以上の活躍を目指す。
「同じカブスの今永昇太(32、期待度A)は3月30日の今季初登板で、6回途中4失点を喫し敗戦投手となりましたが、オフに球速向上に取り組むなど投げているボールは悪くない。ただ、メジャー3年目を迎え、相手打者が慣れてきた印象が拭(ぬぐ)えません。15勝3敗を記録した1年目のようなシーズンを過ごすためには、フォーシーム、スプリットに加え新たな決め球を作る必要があるでしょう。
千賀滉大(33、期待度A)も今永と同様に、″お化けフォーク″以外の球種を磨けば、メッツのエースに返り咲く実力があります」(前出・藪氏)
鈴木誠也(31) カブス
期待度A+ 想定30本塁打 想定100打点
WBCベネズエラ戦での故障に泣き、開幕には出遅れたが、その打力は健在。今季は打率向上を狙いたいところ。
今永昇太(32) カブス
期待度A 想定10勝
投球の幅を広げ、15勝3敗と圧倒的な成績を残したメジャー1年目・’24年シーズンを上回る投球を期待したい。
千賀滉大(33) メッツ
期待度A
昨季序盤はサイ・ヤング賞級の投球を披露も、負傷離脱後に自身の投球を見失った。ケガなく一年を過ごしたい。
一陽来復を期待
レッドソックスの吉田正尚(32)は、打力は申し分ないが、期待度はC。その背景には、複雑なチーム状況がある。
「吉田のほかに、メジャートップクラスの実力と若さを併せ持つ外野手が4人いるため、出場機会が与えられない。トレードに出そうにも、年俸が高いので引き取り手を探すのが難しい。我慢のシーズンになりそうです」(前出・友成氏)
エンゼルスの菊池雄星(34)は、今季もイニングイーターとして、防御率3点台の活躍が期待されている。メジャーでは投球回の多い投手が高く評価される傾向にあるため、期待度はB+だ。
WBCでもそのタフネスを発揮した菊池とは対照的に、故障による無念の出場辞退を経験し、故障者リストに入ってシーズン開幕を迎えた松井裕樹(30)の期待度はD。四死球率と被本塁打率を改善し、まずはチームの信頼を勝ち取りたい。
吉田正尚(32) レッドソックス
期待度C
出場機会さえ与えられれば、3割を打つ実力は持っている。少ないチャンスをものにしスタメンを勝ち取れるか。
菊池雄星(34) エンゼルス
期待度B+ 想定イニング数180回
ケガなくローテを守り、コンスタントに170イニング前後を投げられる先発投手はメジャーでも貴重な存在だ。
松井裕樹(30) パドレス
期待度D
敗戦処理投手からの脱却を掲げたシーズンだったが、キャンプ中の負傷で離脱。リハビリ期間での進化に期待。
「新人王級の活躍を期待したいのは、アストロズの今井達也(27)です。3月30日のデビュー戦では3回途中4失点と振るいませんでしたが、期待度はA+です。開幕前のオープン戦で見せた投球は圧巻で、160km/h近い速球に、変化量の大きいフォークやスライダー、タイミングをズラすチェンジアップなど、ボールは一級品。ストライク率さえ向上すれば、1年目から難なく10勝をクリアするはずです」(前出・藪氏)
今年は、ドジャース3人衆以外の侍メジャーリーガーがテレビを賑(にぎ)わす機会が増えそうだ。
今井達也(27) アストロズ
期待度 A+ 想定10勝
3回途中4失点とほろ苦いメジャーデビューだったが、球威は申し分ない。速球の制球安定がカギとなる。
『FRIDAY』2026年4月17・24日合併号より
