乗らなくても楽しめる──“滞在型空港”に2つのメリット 成田、福岡、広島…リニューアル続々【なるほどッ!】
成田国際空港が9日、一部リニューアルオープンしました。福岡空港も1日にフードコートが一新された他、広島空港の商業エリアも来年3月に生まれ変わります。飛行機に乗らない人で終日楽しめる“滞在型”を志向しています。その狙いを専門家に聞きました。
■キッズエリアも…変わる成田空港

森圭介アナウンサー
「飛行機に乗らなくても1日楽しめる、“滞在型”空港が広がっています」
「4月末からゴールデンウィークですよ。この間年が明けたと思ったら…。どこか行こうかなと考える方がいるかもしれませんが、飛行機で旅行に行く予定がない方も空港に行ってみたくなるかもしれない、そんな話をご紹介します」
「9日、日本の玄関口である成田国際空港が一部リニューアルオープンしました。新たなスポットの名前がSHIKISAI GARDENといい、エントランスでは竹で作られたアートが出迎えてくれるなど、随所で日本を感じられる空間になっています」
「長旅の疲れも癒やせるリラックスエリアは、畳でできています。足を投げ出して寝転ぶことができる『居の間』など3つのエリアで、自由に休憩することができるそうです。長居できそうですよね」
「さらに子ども2200円、大人1100円で時間制限なく遊べるキッズエリアもできました(営業時間は午前10時〜午後7時)」
鈴江奈々アナウンサー
「長旅の前にちょっと発散させて、という場所は本当にありがたいです」
森アナウンサー
「授乳室など赤ちゃん向けの設備も設けられています。そして、滑走路が見渡せる展望デッキには足湯があります。飛行機の発着など、空港ならではの光景を見ながら癒やしの時間を楽しむことができます」
■「誰でも気軽に」「すぐ電車で」

千葉・柏市から来た50代
「足湯もさっき入りましたけど、よかったです。保安検査外なので、誰でも気軽に来て休めていいかなと思います」
東京・葛飾区から来た40代
「すぐ電車で行ける場所だったのと、子どもも面白く遊べそうだなと思って」
5歳の子ども
「超たのしかった。世界で一番たのしかった。最高だった!」
■「滞在を愉しむ新たな価値を」

森アナウンサー
「インタビューした2組は、ともに飛行機を使っていないお客さんでした」
直川貴博アナウンサー
「私は超飛行機好き、飛行機オタクなんですけど、これだったらあまり飛行機に興味ない人も一緒に連れて行けます。今までだったら、付き合わされてる感満載の家族だったんですけれども」
「目的地になりますよね。(飛行機に乗らなくても楽しめる空港は)各地にあります。それぞれ特色があるので、行ってみると地域らしさを感じられます」
森アナウンサー
「成田空港会社は『滞在を愉(たの)しむという新たな価値を提供したい』としています。そこ自体が目的地になる、思わず滞在したくなるような滞在型の空港に生まれ変わったということです」
■新滑走路の整備・延伸で便数増

森アナウンサー
「成田空港では、増加しているインバウンドに対応するため新しい滑走路の整備や延伸を行っていますが、これが完成すれば便数も利用客も増やせるようになります。これからリニューアルした成田を楽しんでもらいたいということです」
「空港というと旅の経由地というイメージがあったと思いますが、目的地そのものになるという滞在型の空港は、かなり全国的に増えているそうです」
直川アナウンサー
「各地でご当地のものを食べられます。福島空港だと、福島県産品のお土産物が全部集まっているんですよ。福島とすごく関係が深いウルトラマンがいて、そこで子どもたちが『シュワッチ!』と言って撮ってたりとか…」
■福岡空港に新たな複合施設が

森アナウンサー
「福岡空港のフードコートが4月1日にリニューアルしました」
「福岡県内に14店舗を構えるステーキ専門店(ビフテキ屋うえすたん)の『サーロインステーキ』や、北九州市の門司港発祥の『門司港焼きカレー』(伽哩本舗)も食べられます。さらには佐世保バーガーなど、福岡はもちろん九州のグルメを堪能できます」
「市街地から非常にアクセスもいい福岡空港。来年の夏ごろにも新たな複合施設が完成予定です。空港直結の11階建てでホテルや飲食店が入るほか、日本のキャラクターグッズショップなども入るということです」
「旅行客はもちろん、地域の方が利用できるスーパーマーケットなども入る計画です。空港という概念が変わってきそうですよね」
忽滑谷こころアナウンサー
「空港といえば旅の玄関口として非日常の場所というイメージがありましたが、スーパーマーケットが入ってくると、日常に溶け込む施設ですよね」
■広島空港の商業エリアもリニューアル

森アナウンサー
「広島空港では、商業エリアが来年3月の完全リニューアルを目指して工事が進んでいます。以前の写真ではカウンターの手前に売店のようなものがあります。お土産物屋さんもあり、現在の店舗数は25です。これが40店舗に増えます」
「イメージ画像(実際と異なる場合あり)では、全然違う場所になっています。広島、さらには瀬戸内ならではのショップや飲食店をそろえて、便利でワクワクする時間に変えていくということです。全く別の場所に見えるような楽しみなリニューアルですよね」
山粼誠アナウンサー
「イメージとはいえ、かなり明るさや雰囲気が変わるので、ここに買いに行きたいという方が増えたり、行った時に買う意欲をそそられたりしそうですよね」
森アナウンサー
「去年広島を旅行しましたが、今は外国人観光客の方が本当に多いです。インバウンド向けのお土産もそうですが、いろんなお店が入ってくるんじゃないかということです」
■“滞在型空港”2つのメリット

森アナウンサー
「何時間でもいたくなるような滞在型の空港が増える背景について、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに聞きました。空港側にとって主に2つのメリットがあるということです」
「1つ目は集客力の高さです。空港自体が交通機関ですが、空港を中心として電車やバスが通っていて、交通のアクセスがいい場所でもあります。そのため空港を利用する方はもちろん、地元の人が集まることもできます」
「最近好調のインバウンドも取り込むことができるということで、たくさんの集まった方々に空港の良さ、さらには日本の良さを知ってもらいながら、お金を落としてもらうことができるということです。2つ目は、旅行機運の上昇です」
直川アナウンサー
「(空港に行ったら)次はキャリーを引いて出国ゲートを通りたいな、って思います」
森アナウンサー
「飛行機を見ていると、『ああ、次ここ行きたいな』って思いませんか?」
忽滑谷アナウンサー
「電光掲示板でいろんな国が表示されているのを見ると、『あそこ行きたい』と妄想は膨らみますよね」
森アナウンサー
「旅行の機運が高まると飛行機を使う人が増えるということで、結果的に空港の利用客も増えていく。プラスの相乗効果になってきます」
「日本の玄関口、顔でもある空港に何時間も滞在してもらう、あるいは目的地にする。そのことで空港の魅力、地元の魅力、日本の魅力(を発信できるなど)と日本全体にいい影響が広がってくるのかもしれません」
(4 月9日『news every.』より)