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 英国遠征中のサッカー日本代表は28日、ハムデンパークでスコットランドと親善試合を行う。MF佐野海舟(25=マインツ)、航大(22=NEC)の兄弟がボランチと左シャドーの位置で、初めて同時先発する可能性が出てきた。主力の兄・海舟はW杯メンバー入りが有力だが、代表経験の浅い弟・航大は当落線上の立場。日本史上初の兄弟W杯出場へのアピールの舞台となる。

 航大は国際Aマッチ出場が1試合だけ。25年6月10日のインドネシア戦で後半16分から途中出場してデビューした。その試合に海舟はフル出場し、日本代表では06年の佐藤兄弟(兄・勇人氏、弟・寿人氏)以来約19年ぶりに兄弟同時出場を果たした。兄弟共演は三浦兄弟(兄・泰年、弟・知良)らも実現しているが、そろってW杯メンバー入りした兄弟はいない。

 海舟は「兄弟というか、一人の選手としか思っていない。お互い切磋琢磨をしてやっていければ」としつつも、兄弟でのW杯切符への思いを問われると「もちろんそれはある」と即答。航大は「ライバルであることは間違いない。一緒に出られたらうれしいですけど、あまり意識はしていない」と続けた。

 対人に強い守備的な兄と、攻撃センスの高い弟。正反対のスタイルは少年時代に培われた。兄弟で1対1をする時は海舟が守備側、航大が攻撃側でプレーすることが多かったという。航大は「兄貴はディフェンスが好きだったので、俺はオフェンスが好きになった。兄貴からボールが取れなかったので、ディフェンスは嫌いになった」と説明した。

 世界的にはコートジボワールのトゥーレ兄弟(兄・コロ、弟・ヤヤ)、デンマークのラウドルップ兄弟(兄・ミカエル、弟・ブライアン)、ベルギーのアザール兄弟(兄・エデン、弟・トルガン)らがそろってW杯に出場した例がある。佐野兄弟がサッカーの母国であうんの呼吸を見せれば、日本人初の偉業はグッと近づく。