山形放送

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西川町の菅野大志町長のパワーハラスメント問題について、町の第三者委員会による調査結果が16日、報告されました。報告書では菅野町長が元職員の襟元をつかんだ行為など8件が「パワハラ」に該当すると認定しました。

西川町の菅野大志町長をめぐっては、退職した元職員の男性が在職時に町長から襟元をつかまれ町長室に連れ込まれたと訴えるなど、職員へのパワハラ疑惑が浮上しています。西川町議会の調査特別委員会いわゆる百条委員会は2月27日、元職員が受けた行為など町長の7つの言動をパワハラに該当すると報告しました。
一方、百条委員会とは別に、弁護士らで構成される町が設置した第三者委員会も2025年6月からこれまで調査を進めていて、16日の町議会で、調査結果の報告書が公表されました。第三者委員会は菅野町長が元職員の襟元をつかんだ行為やサウナやウォーキングに付き合わせて職員と打ち合わせを行った行為など8件をパワーハラスメントに該当すると認定しました。
また、このほかにも、幹部職員に対し、午後10時以降家で仕事をするように求めた行為など6件について、明確にパワハラと認定されなかったものの「パワハラの可能性がある行為」としました。

西川町・内藤翔吾副町長「行為者が組織の長であることやハラスメントの対応からすると被害者に対する心理的脅威や人格軽視などによる被害は大きく、被害者が就業する上で看過できない支障が出ていることは明らかである」

報告書は、パワハラに対して厳正に対処する方針を周知することや、相談に適切に対応する体制の整備などを求めました。また、菅野町長に対し、謝罪のみでは再発防止の実効性に乏しいと指摘しました。

西川町・内藤翔吾副町長「町長の道義的・社会的責任は極めて重い。どのように解決するかは町長自身の判断あるいは民主的なプロセスに委ねられていると言わざるを得ないが、解決に向けて本調査報告書が適切な役割を果たすことを期待する」

百条委員会に続き、第三者委員会の調査でも複数のパワハラ行為が認定されたことを受け、菅野町長は。

西川町・菅野大志町長「あらためて私のパワーハラスメントが認定されたことを受け、精神的に苦痛を強いられた方に深くお詫びを申し上げます。また町民の皆様にもご不安とご心配をかけたことにもお詫びを申し上げたい」

3月の町議会で、菅野町長は「退職金を受け取らない」と表明し、関連する条例が可決されました。しかし、町議からは「町長の責任は重大で辞職に相当する行為」として菅野町長の責任を問う問責決議案が提案され、議長を除く町議8人全員の賛成で可決されています。
西川町では、4月7日に任期満了に伴う町長選が告示されます。
菅野町長は、任期を最後まで務める意向を示していて、その理由として、「町政の停滞を防ぐことや、辞職に伴う選挙と任期満了に伴う選挙を2回実施する場合に町民の理解が得られない」ことを挙げました。一方で、町長選に出馬するかどうかは明言を避けました。

西川町・菅野大志町長「いま報告書を受け取ってしっかり精査し、後援会の方とも相談したい。熟慮中ということ」

西川町長選をめぐっては、今回の問題で菅野町長に対して謝罪などを求めてきた町民有志の「西川町を考える会」が候補者の擁立を模索しています。

西川町を考える会・池上博代表「町長は潔く引退して職員たちが安心して自分たちの仕事が全うできるような環境に早く戻してもらいたい。選挙戦になることもあり得るので、我々としても総合的に考えながらやっている」

西川町長選は4月7日告示され、12日に投開票の予定です。菅野町長の進退や別の候補の出馬表明があるのかどうか注目されます。