校舎内にカメラは必要?

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熊本市でこれまで議論されてきた学校の校舎内へのカメラ設置について、25日、子どもや保護者を対象に行ったアンケートの結果が報告されました。

25日、開かれた熊本市の教育委員会会議で公表されたのは、校舎内への防犯カメラ設置に関する子ども、保護者が対象のアンケートの結果です。問題の背景にあるのは、子ども同士のいじめだけではなく、教職員による性被害など学校でのトラブルです。

去年開かれた有識者の会議では、市の教育長に「校舎内への防犯カメラ設置を検討すべき」と、全国的に見ても先進的な提言をしました。これを受けて熊本市の教育委員会は、子どもや保護者、教職員約12万人を対象にアンケートを実施。約3万2000人から回答が得られました。

アンケートによりますと、児童・生徒においてカメラの設置に「賛成」と答えた割合は小学1年~4年では71.2%でしたが、学年が上がるにつれて減る傾向がみられました。

一方、保護者においては幼稚園から高校、特別支援学校のすべてで85%以上が校舎や園舎に「防犯カメラが必要」と回答しました。

■熊本市・遠藤洋路教育長
「何かが起こったときの証拠として確認するのが最低限の使い方、誰がどの場面で映像を見るのかそれも詳しく議論する必要があると思います」

市教委は具体的な時期については言及しておらず、今後も設置するかどうか検討を続ける方針です。

【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
校舎の中への防犯カメラ設置は、国も、性暴力の抑止や、事実確認に有効だとしています。

今回のアンケート、まずは子どもたちの声です。小学1年生から4年生は、カメラをつけることに71%が「賛成」。8%が「反対」と答えています。

(永島由菜キャスター)
「賛成」の主な意見としては、
▽不審な人が学校に入ってみんなを傷つけるかもしれないから
▽録音できる方が暴言がわかる

一方で
▽防犯カメラがあっても見えないところでいじめをすると思う という声もあったようです。

そして高校生は、38%が「必要」で、61%が「必要でない」と答えています。

▽犯罪を防止することができていい という意見の一方で
▽映像が第三者に流出するのではないか。常に動画で撮られているという心理的ストレスを与える可能性が高い という声も上がっています。

熊本市の教育行政にも携わっている日本大学の末冨芳教授は、
▽すでに設置している県外の自治体では、映像を確認する人を限定するなど情報管理を徹底している。
▽今後は誰でも映像を見られるわけではないことや設置の目的を説明し、子どもたちや保護者と一緒に考えていくことが必要 と話しています。