小川晶前橋市長

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“泣きのアキラ”が帰ってきた。ホテル密会騒動に端を発する出直し選挙を制した小川晶前橋市長(43)のことである。一度は自身を引きずりおろそうとした市議会に笑顔を作れるはずもなし。いやむしろ、その表情は選挙戦中とは一変した。

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【実際の写真】上目遣いで“ぶりっ子ポーズ”を… 公の場ではアイドルのように振る舞う「小川晶市長」

あからさまな態度

 終わってみれば、山本一太群馬県知事(68)を筆頭に保守勢力が推す自民系候補に約1万票もの差をつけた、小川氏の快勝だった。

「知事がネチネチと執拗(しつよう)に批判した小川氏には、逆に同情票が集中。彼女はなぜか被害者みたいな立場になっていた」(市政関係者)

 かくて逆風を跳ねのけた小川氏。当選直後には支援者の前で「皆さんのためにもっといい前橋をつくっていきたい」と目を潤ませつつ新たな決意を語ったものだ。

小川晶前橋市長

 心機一転、さぞ晴れやかな面持ちで公務に復帰するのかと思ったら、違った。

「市長の態度は手のひらを返すように変わりました。選挙では笑顔を振りまき、得意の涙も見せていたのに、報道陣の入らない非公式の場では不機嫌さ丸出しです」(同)

 当選2日後の1月14日に開かれた毎年恒例の新年互例会。そこに市長、副市長、市役所職員の一部と市議らが一堂に会した。が、

「会の終わり、一列に並んだ市長や職員が市議とあいさつを交わす一幕がありました。市長の前に、順番が回ってきた女性市議が歩み寄った時のこと。市長は彼女にあいさつされても何も言わず、にらみつけたというのです」(同)

 居合わせた男性市議が苦笑を漏らすほど、態度はあからさまだったという。

「その女性市議は、これまでも議会で市長に厳しい質問を投げかけており、完全に敵として認定されているのでしょう。“こうなったのはあんたらのせいよ”と言わんばかりのすごみだったそうです」(同)

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 どう考えても“こうなったのは自分のせい”でしかない。振り返れば、部下とのホテル密会騒動を受け、市議38人のうち32人が名を連ねた不信任決議案が提出されようとした。その直前、窮地の小川氏が辞職して、出直し選挙が行われたのだ。恨みがましい態度に出ている場合ではあるまい。

「1月20日には自民会派が市長に予算案を提出する場があったのですが……」

 と、自民系市議が言う。

「空気は異様なほど張り詰めていました。会派の広報誌に載せるため、幹事長が市長に要望書を手渡すシーンを写真撮影することに。5〜6枚は撮ったかな。しかし、市長は笑顔を見せるどころか、憤然とした表情でレンズをにらむばかり。きっとわれわれが不信任決議案を出そうとしていたからでしょうね。このまま広報誌に載せてよいものか、みな頭を抱えました」(同)

“見られ方”を気にして……

 まだある。

「2月2日の臨時会の傍聴席に、市長は自らの支援者らを招いていました。その際、各会派から予算のあり方について厳しい質問が飛ぶと、みるみる機嫌が悪くなり、険しい表情になったのです」(別の市議)

 質疑が終わって市長が退出する際にも異変が。

「通常なら市長の周りに市議が集まり、和やかな空気で終わるものです。けれど市長には誰も近寄らず。これでは支援者らに格好がつかないと思ったのか、市長は一番前の席に座っていた自民会派の若手市議に話しかけ始め、市議は困惑していました。“見られ方”を極度に気にする市長のこと。最大会派の中にも親しい市議がいる、と支援者の前でアピールしたかったのではないでしょうか」(同)

 市長の復帰に泣きたいのは市議たち、いや「いい前橋」の市民かもしれない。

「週刊新潮」2026年2月12日号 掲載