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アルツハイマー型認知症の新しい治療薬「ドナネマブ」の効果が、国内で初めて金沢大学付属病院で確認されました。

去年11月に保険適用となった「ドナネマブ」。

早期のアルツハイマー型認知症の新薬です。

金沢大学附属病院で1年間、この薬を投与してきた石川県白山市の70代女性に、国内で初めて認知症の進行抑制効果が確認されました。

アルツハイマー病は主に、アミロイドベータプラークと呼ばれる物質が、脳神経にダメージを与えることで引き起こされます。

アルツハイマー病治療薬研究の第一人者、小野賢二郎教授によると、「ドナネマブ」を投薬した患者の脳内から、アミロイドベータプラークの除去が確認されたということです。

画像の赤い部分が、アミロイドベータプラークが蓄積している部分です。

金沢大学・小野 賢二郎 教授:
「ご覧の通り、こういったところが、これだけアミロイドが除去されていると」

1年前と比べて、脳内の赤色の部分が減少していることが分かります。

金沢大学・小野 賢二郎 教授:
「抗体ってミッキーマウスの形をしていて、耳の部分でガチガチの繊維の一部にくっつく。顔の部分を認識するのがミクログリアという貪食細胞。抗体がくっつくことによって、ミクログリアが認識できるようになるから、パクパク食べて消える」

金沢大学・小野 賢二郎 教授:
「治るお薬ではないんですよね。進行を遅らせられるお薬なんですけれども、変化がないということは、むしろ進行を抑えたと、進行性の疾患なので、そういう意味では非常にうまくいった方になります」

ドナネマブは、認知症を改善するわけではなく、あくまでも進行を抑制する薬のため、時間に関する物忘れが頻繁になるなどの、軽度の認知症にしか効果はありません。

また、脳の血管にむくみや出血などの副作用が出て、投薬を中断するケースもあります。

それでも、国内で初めて効果が確認された希望の新薬であり、金沢大学付属病院にはこれからも症例を重ね、有効性を高めていくことが期待されています。