東京の純喫茶「おやつ」6選! ボリュームがたっぷり過ぎるスイーツ

しっかり食事をとれる“喫茶メシ”やモーニングもいいけれど、雰囲気のいい店内でドリンクと楽しむ“おやつ”も喫茶店の醍醐味です。今回はニューレトロな令和オープンの店に、昭和オープンのガチレトロな店からご紹介。ドリンクと一緒にゆるりとした時間を過ごしましょ。
【令和2年オープン】愛されてきた空間に新たな挑戦を重ねて次のステージへ『喫茶サテラ』@渋谷
48年間続いた『青山茶館』が閉店することになり、常連客だったオーナーが「この場所をなくしたくない!」という思いで引き継ぐことに。
時の流れと共に今どきのセンスを感じるのは、以前の空間を生かしながら新しい造作がさりげなく施されているから。取り除かれた柱が脚に生まれ変わったテーブルは、まさに新旧の合体!
懐かしさを感じるビジュアルのプリンも、口に運ぶとなめらかでとろりとした口どけのギャップがたまらない。月替わりで登場する限定フレーバーのプリン目当てに訪れるお客さんも多いそう。
プリン800円、ハンドドリップコーヒー中煎りブレンド700円

今年1月から営業時間が延びて、夜の時間帯はコーヒーカクテルなどが提供されるなど、少しずつ楽しみ方が広がっている。

[店名]『喫茶サテラ』
[住所]東京都渋谷区渋谷1-7-5青山セブンハイツ1階
[電話]080-8444-4243
[営業時間]10時〜22時(21時半LO)
[休日]不定休
[交通]JR山手線ほか渋谷駅B4出口から徒歩6分
【令和6年オープン】スイーツと海鮮丼互いの特技を活かした父娘のなごやか喫茶『喫茶ダンダン』@勝どき
家業で築地の仲卸を営んでいたときの加工場を改装して父娘で切り盛りしている。
「コーヒー1杯から気軽に立ち寄ってほしい」という高島雪那さん(※本来、高ははしごだか)が作るのは、ちょっと懐かしいスイーツ。
カラフルなチョコが散りばめられた「スプリンクルケーキ」は、卵とバターをたっぷり使った素朴な味わい。コーヒーゼリーはすっきりとした苦みと甘みを引き出すために、植物由来のアガーで固めているという。
スプリンクルケーキ600円、メロンクリームソーダ800円

ランチは高島恒一さんの担当。仲卸時代のつながりを活かした海鮮メニューは喫茶店のランチとは思えないレベルだ。特にマグロの質と鮮度は圧巻!
雪那さんがこだわったレトロなステンドグラスと恒一さんセレクトのポスターやフィギュアという2人の趣味が共存した空間もほほえましい。

店主:高島恒一さん・雪那さん「海鮮ランチはクリームコロッケやアジフライも!」

[店名]『喫茶ダンダン』
[住所]東京都中央区勝どき4-4-5
[電話]なし
[営業時間]11時半〜18時(17時半LO)
[休日]水・日・祝(不定休あり)
[交通]都営大江戸線勝どき駅A4b出口から徒歩1分
【令和5年オープン】ジャズと共に楽しむスイーツは白山と久米島をリスペクト『レトロ喫茶ELLA&LOUIS(エラアンドルイ)』@白山
音楽好きのオーナーとの縁で老舗喫茶『貴苑』を引き継ぐことになった店長の町田琉衣さん。イスやテーブル、カウンター内の食器棚などもそのままで、手塗りの模様を付けた壁や花柄、そして色褪せた床などに時を重ねてきた味わいがにじみ出ている。
音楽はクラシックから変わり、1920年代〜店名の『エラ&ルイ』が活躍した1950年代のジャズに。メニューも一新し、地名にちなんだ「白山プリンパフェ」を考案。
白山プリンパフェ1100円

バニラアイスにクリームもたっぷりだが、卵感が濃厚でほろ苦い蒸しプリンと合わせるとすいすい進んでしまう。
久米島で生まれ育ったという町田琉衣さんの強みを生かしたタコライスや久米島産パイナップルを使ったチーズケーキなど、“久米島グルメ”にも注目を。

店長:町田琉衣さん「コーヒーはサイフォンで淹れています」

[店名]『レトロ喫茶ELLA&LOUIS(エラアンドルイ)』
[住所]東京都文京区白山5-33-13寿ビル201
[電話]03-6801-8069
[営業時間]12時〜19時(火・水は営業時間変更の場合あり、SNS参照)
[休日]不定休
[交通]都営三田線白山駅A3出口から徒歩2分
【令和6年移転】やさしさあふれるふたりの人柄と空間が心の癒やしに『かふぇりどぅあんぐいゆ』@学芸大学
学芸大学から駒沢に移転した人気喫茶店が40年間過ごした原点の街に戻ってきた。西口から東口に場所は変わったが、木村さんご夫婦が作り出す穏やかな空気は変わらない。
豆を手回しでガリガリ挽く音や細いお湯を静かに注いでネルドリップする立ち居振る舞いにも落ち着きがあり、忙しない日常を忘れさせてくれるのだ。
コーヒーは2年半〜3年ほど熟成させたオールドビーンズの自家焙煎。角のない柔らかい味で、まろやかなコクとやさしい酸味が溶け合ったベイクドチーズケーキとぴったりだ。
ベイクドチーズケーキセット(ブレンド珈琲)1350円

妻の木村良江さんは、「シンプルさを大切にしているだけなんです」と言うが、季節でレモン果汁の量を調節し、焼き加減にも細心の注意を払うといった気配りが上品な味に表れている。

店主:木村直嗣さん・良江さん「熟成豆の深い香りとコクをお楽しみください」

[店名]『かふぇりどぅあんぐいゆ』
[住所]東京都目黒区鷹番3-1-9ボラボラ2階
[電話]03-6826-2424
[営業時間]8時〜22時(21時LO)※8〜12時はモーニング
[休日]水の午後(8〜12時は営業)
[交通]東急東横線学芸大学駅東口から徒歩すぐ
【昭和39年オープン】紅と白、甘と酸コントラストの妙に心満たされる『珈琲館紅鹿舎(べにしか)』@日比谷
古めかしく趣きのある家具がやさしい灯りの下に並び、見上げると立派な木の梁が美しい。そんなクラシックな空間でぜひ味わってほしいのが「ストロベリーパイ」だ。
ストロベリーパイドリンクセット1600円

たっぷりの生クリームとその白に映える紅色のストロベリーソースの美しさに心ときめく。ナイフを差し込むと中からアイスクリームがとろり。温かなパイ生地と絡まっていくコントラストが楽しい。
生クリームはしっかり甘さがありつつも軽やかで、さらに甘酸っぱいストロベリーソースが絶妙なアクセントに。最後のひと口を頬張ると、幸せいっぱいな気分に浸れる。
初代オーナーが大の甘党だったことから、他にもボリュームたっぷりで魅力的なデザートがいくつも揃っている。次はどれを食べようか。

オーナー:村上淳さん「見て食べて二度笑顔がこぼれるそんなおやつです」

[店名]『珈琲館紅鹿舎(べにしか)』
[住所]東京都千代田区有楽町1-6-8松井ビル1階
[電話]03-3502-0848
[営業時間]11時〜23時※土・日は10時〜
[休日]無休
[交通]地下鉄日比谷線ほか日比谷駅A4出口から徒歩2分
【昭和54年オープン】コーヒーの苦みとオレンジの酸味が大人な気分を呼ぶ『COFFEE HALLくぐつ草』@吉祥寺
階段を降りると、そこには堅固な石壁に守られた厳かな時間が流れている。どっしりとした木の椅子に座ると、洞窟の中でくつろいでいるかのよう。そして、フレンチローストの深く芳ばしい香りが漂ってくる。
昭和54年の創業から、この雰囲気は変わらない。コーヒーゼリーもその創業時からあるメニューのひとつだ。
コーヒーゼリー1100円

脚付きのグラスにきらめくゼリー。そっと口に運ぶと柑橘の香りが広がり、一気に心を奪われた。深煎りのコーヒーの力強い苦みとオレンジリキュールのほどよい酸味がよく似合う。生クリームの濃厚さも、それらとの相性抜群。
別添のコーヒーフレッシュを好きなときにかけられるのも良い。落ち着いた空間とともにじっくり堪能したい、大人のゼリーだった。

[店名]『COFFEE HALLくぐつ草』
[住所]東京都武蔵野市吉祥寺本町1-7-7島田ビル地下1階
[電話]0422-21-8473
[営業時間]10時〜22時
[休日]無休
[交通]JR中央線ほか吉祥寺駅北口から徒歩3分
撮影/西崎進也(サテラ)、小澤晶子(ダンダン、ELLA&LOUIS、あんぐいゆ、紅鹿舎)、小島昇(くぐつ草)、取材/井島加恵(サテラ、ダンダン、ELLA&LOUIS、あんぐいゆ)、池田夢(紅鹿舎、くぐつ草)

おとなの週末2025年6月号は「満喫!ニッポンの生ビール」

※2025年3月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「喫茶店カレー4選! 間違いなくハマるレトロ喫茶の王道メニュー」では、間違いなくハマるほど旨い、レトロ喫茶のカレーをレポートしています。


