防寒にもファッションにも大活躍の帽子ですが、地味に悩むのが外出先でのマナー。場所によっては脱いだ方が良いのか、それともかぶったままでOKなのか? メガネと帽子専門のスタイリストで、出先の服装のマナーについても詳しい里和(さとわ)さんに教えてもらいました。

女性の場合、「室内で帽子はOK」が基本

帽子って、外出先によって脱いだ方がいいのかかぶったままで大丈夫なのか迷いますよね。

【写真】場所に合った帽子選びも大事

じつは、女性の場合は、室内でかぶっていてもマナー違反ではないんです。理由は、女性の帽子はもともと「装飾の一部」だったから。つまり、アクセサリーの一部って考えられてるんです。

とはいえ、帽子文化は欧米から入って来たもの。日本ではまだまだ「室内では帽子を脱ぐべし」という考えが根強くあり、悩ましいところです。

そこで、かぶったままでもOKな場面と脱いだ方が良い場面について具体的に紹介していきますね。

帽子を脱がずにOKの場所って?

基本的に、日常よく行く場所などカジュアルな場面はだいたいOKです。

・カフェやファミレスなどカジュアルな飲食店

実際、帽子をかぶってる人も多いですよね。また、こじんまりとしたカフェは帽子を脱いでも置き場所に困ることもあるので、かぶったままの方が良いこともあります。

・カジュアルダイニングのようなおしゃれで気軽なレストラン

基本的にはOKですが、場所の雰囲気に合った帽子選びは大事になってきます。私がそういった場所に行くときは、カジュアルすぎないベレー帽や、秋冬だとフェルトの帽子をかぶって行くことが多いです。

・デパートやショッピングモール

建物の中とはいえ、公共的な場所はOK。

・テラス席

ホテルのラウンジなど、格式の高いところは基本的には帽子を脱いだ方がいいですが、テラス席は外なので帽子をかぶったままでもOKです。

帽子を脱いだ方がいい場所は?

公共の場やカジュアルな場でも帽子を脱いだ方が良い場所があります。

・劇場や映画館

帽子が他の観客の邪魔になることがあるので、脱いだ方が良いでしょう。

・混雑している電車やバス

つばのない小ぶりな帽子は大丈夫ですが、特に夏場の日よけの帽子はつばが広いので、周りの邪魔になることが。脱いだ方が無難です。

・高級レストランや高級和食店

ドレスコードがあるような格式の高いところは、帽子を脱ぐか、かぶって行かない方が良いでしょう。

・神社仏閣

お参りする人の気持ちによるところが大きいですが、帽子は脱いでお参りするのがマナーです。

ただ、禅寺として有名な福井県の永平寺の張り紙には「“差し支えなければ”脱帽してお参り下さい」と配慮感じられる注意書きがありました。

神社仏閣はすべての方に開かれた場所。最近は帽子を必要とされてる方に配慮して、強制するようなことはないようです。

冠婚葬祭での帽子のマナーは?

たまに聞かれるのが、冠婚葬祭での帽子のマナー。

参列者として式に参加する場合は、帽子はNGです。なぜなら、帽子をかぶることで格が上がってしまうからです。

海外ではまた異なりますが、日本の場合、こういった式で帽子をかぶることがほとんどないため、主催者側よりも格上になってしまい失礼にあたります。

あらたまった式で帽子をかぶる習慣がない日本では、帽子をかぶって行かない方が無難でしょう。

マナーは「思いやり」でできている

そもそもマナーとは、自分が恥をかかないためのものではなく、周りに配慮した思いやりからできています。

もし、カジュアルな場でも帽子が周りの邪魔になりそうだったら脱ぐなど、周りの状況に合わせてくださいね。

また逆に、「あれ? なんで帽子かぶってるの?」と思う人がいるかもしれません。そんな場合も「何かご事情があるのかも」と優しい気持ちでいると、穏やかに過ごせますよ。