奇跡のJ1残留へ――。試合後に拍手を送った札幌サポーターの想いを、選手たちはどう受け止めたのか
最後まで絶対に諦めない――。そんな強い想いが伝わってくる光景だった。
北海道コンサドーレ札幌は11月9日、J1第36節で湘南ベルマーレと敵地で対戦し、1−1で引き分けた。
一進一退だった前半を経て、スコアレスだった50分に先制点を許した札幌だが、その9分後に駒井善成の渾身のヘッド弾で追いつく。
それで勢いが出た札幌は相手を押し込み続け、85分にキム・ゴンヒが、90分に浅野雄也が決定機を迎えるが、決め切れない。そして後半アディショナルタイムには、ドリブルで持ち込んだ白井陽斗が敵陣エリア手前で倒されてFKを獲得するも、キッカーの青木亮太のシュートは枠を捉えられず。試合はそのままタイムアップした。
札幌としては次節の広島戦に勝利し、最終節の柏との直接対決に繋ぎたいところ。
【画像】残留信じ集結した北海道コンサドーレ札幌サポーターの声援が、平塚の地にこだまする!(Part1)
そんな状況で、試合後、多くの札幌サポーターはブーイングではなく拍手を送っていた。それを選手たちはどう受け止めたのか。
駒井のゴールをお膳立てした近藤友喜は「僕たちもですけど」としつつ、こう続ける。
「まだ誰も諦めていないということを伝えてくれている。可能性がある限り、自分たちができる最善の準備をしたい」
また、近藤はサポーターから「全員で戦おう」というメッセージをもらったとも話し、「アウェーでもホームのような雰囲気を作ってくれるって、なかなかないこと。次の広島戦では勝点3を届けたい」と力を込める。
同点弾を決めた駒井、主将の荒野拓馬、ディフェンスリーダーの岡村大八も同じ想いを口にする。
「試合前、バスを降りた時にたくさんのサポーターが出迎えてくれて、ボルテージを上げてくれた。その気持ちは分かっているので、応えられるようにしたい」(駒井)
「可能性がある限り、希望は捨てない。残り2試合頑張ろうっていう気持ちが伝わってきた」(荒野)
「サポーターの応援を背に、諦めることなく、可能性は高くないかもしれないけど、奇跡を起こすために準備したい」(岡村)
札幌は奇跡の残留を引き寄せられるか。サポーターと一丸で全力を注ぎたい。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
