トヨタ「ハイエース」が受注停止!? “次期型ハイエース”どうなる? “新型or改良”どちらなのか

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トヨタ新型「ハイエース」どうなる?

 トヨタの裏番長的な存在となっているのが「ハイエース」である。裏番長と言っても悪い意味はありませんけど‥‥。300万円以上するモデルながら、コンスタントに月販6千台というレベル。
  
 商用車の車種別登録台数は公表されていないものの、もし乗用車のランキングに入れたら常時ベスト10入りするほどのボリュームで、ディーラーからすれば利幅が大きいため、利益率高い陰の稼ぎ手=裏番長なのだった。

トヨタ次期型「ハイエース」は新型なのか改良型なのか…(画像はジムニーとコザクラインコとポルシェによる予想CG)

 そんなハイエースの受注が、ここにきて停止となっている。

【画像】これならめちゃカッコイイ! トヨタ新型「ハイエース」の予想CGを画像で見る(63枚)

 首都圏のとあるディーラーの話によれば「おそらく価格変更を伴う仕様変更を2024年早々に行うんじゃないでしょうか。フルモデルチェンジするという噂もWebの記事で見ますね。

 ウチは割り当て分を売り切ってしまったため受注を停止しました。県や地域によって違うでしょうけれど、遠からず受注を終了すると思います」とのこと。

 2004年に登場し、現在は通称「7型」となった現行型のハイエース(以下、200系ハイエース)が、デビュー20年目の2024年にフルモデルチェンジすると伝えているメディアも少なからずある。

 確かに安全性や排気ガス基準、騒音など規制がドンドン厳しくなっていく。何とかキャッチアップしてきた200系ハイエースながら、そろそろフルモデルチェンジしないと対応出来なくなっているという話をトヨタ車体サイドから聞いていた。

 参考までに書いておくと、ハイエースの開発や生産を主に担当しているのはトヨタ自動車本体じゃなく、トヨタグループのトヨタ車体です。200系を超えるような商用車が作れるかとなれば、相当ハードル高いと思う。

 日本で「グランエース」として販売されている300系ハイエース(2019年に発表の海外向けモデル)をベースにする、といった真偽不明のネット情報もあるようだけれど、全幅が1950mmもあっては、日本で200系ハイエースが活躍する“現場”に入っていくことなど出来ない。

 ナローのショートボディが主流の200系ハイエースの後継モデルになどならないことは、業界に詳しい人であれば誰だって解る。つまり「300系後継車」説についていえば、完全にシロウトの憶測と言ってよい。

 ちなみに300系をもしそのままショートボディにしたら、長いボンネット分の車内スペースを失うことになるため、これまた商用バンとしてあり得ない。幅広くて長いボディの300系を後継とする説は忘れていい。

 そして最近になって「400系説」も出てきた。

フルモデルチェンジ説ありえる?

 400系説とは、つまり「フルモデルチェンジする」ということ。ありそうな話ながら、いくつかの点でメリットが無いと思う。

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 御存知の通り、ハイエースは正規販売していないアフリカ諸国に行ってもたくさん走っている。

 アフリカや南米のような地域だと、現地の人の貴重な移動手段になっているのだ。ハイエース以外をバスとして使ったら、今のように安価な運賃など無理だと言われます。

 それはなぜか。200系ハイエースは20年間造り続けているため、大量の中古部品が発生している。特に日本だと十分使えるような部品まで交換するため、ゴミとして廃棄されるパーツが安価に入手可能。アフリカのバスターミナルの一角にはハイエースの部品屋さんまである。

 さらに、1型から7型まで基本的にパーツの互換性もある。フルモデルチェンジしてしまうと、いろんな意味で困ってしまうでしょう。

 加えて2030年くらいになると、電気自動車バージョンを出さないとならない。そして2035年あたりからエンジン車は販売出来なくなると思う。

 つまり2024年にフルモデルチェンジしたところで、10年程度しか販売出来ないワケ。コスト的に厳しく、そもそも10年でモデルチェンジなどハイエースらしくない。

 これらを総合して考えると、200系の改良を2024年早々に行うということなんだろう。

 興味深いことに、2023年6月に北海道で開催されたGRラリーチャレンジに、トヨタ車体の社員チームがハイエースのラリー車を走らせた。もちろん200系ハイエースがベースであり、2024年も出場するという。

 もしこの先、噂の次期400系ハイエースがデビューするのなら、半年待って新型を使うことだろう。次期型ハイエースの正しい情報を持っているのは、トヨタ車体に他ならない!

 ということで結論。「2024年に200系の改良」だと思う。

 考えられるのは、ADAS系(自動ブレーキに代表される先進運転支援機能)の進化や騒音対策などだ。

 ハイエースにも乗用ワゴンバージョンがある。商用車に比べ厳しい法規に対応しようとしたら、現状だと少しばかり難しい。

 レーダーもカメラも最新世代にバージョンアップしなければならないだろう。

 200系ハイエース改良モデルの購入を考えているなら、早めにディーラーへ行き「仮の予約」をしておくというのも良いんじゃなかろうか。