プレミア上映会に出席した蕭菊貞監督(左から4人目)、蘇貞昌前行政院長(同5人目)ら(牽猴子提供)

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(台北中央社)台湾の鉄道をテーマにしたドキュメンタリー映画「南方、寂寞鉄道」が6日、北部・台北市でプレミア上映された。作品を手掛けた蕭菊貞監督は、台湾人が持つ鉄道の記憶を呼び起こし、鉄道文化の価値を見直してほしいと語った。

蕭氏は映画制作のため、2017年から約6年かけ、台湾鉄路管理局(台鉄)南廻線に密着。南部・屏東と東部・台東の間を数えきれないほど往復した。作中にはすでに営業から引退した車両が登場する他、20年の電化の様子も記録されている。全国で9日から上映される。

蕭氏は、鉄道は時代と庶民生活を見届けた重要な存在だとし、以前は多くの人がただの交通機関だと思っていたのは残念なことだと指摘。映画を通じて、鉄道は台湾人共通の記憶だということを伝えたいと述べた。

作品を鑑賞した屏東出身の蘇貞昌(そていしょう)前行政院長(首相)は、学生時代から鉄道に乗っていた思い出を振り返り、鉄道の移り変わりと台湾の人々の成長を見てきたとあいさつ。映画の中から自分自身を見つけてほしいと語った。

(葉冠吟、余暁涵/編集:齊藤啓介)