心打たれるインテリア レクサスRX 450h+ PHEVへ英国試乗 快適性も大きな強み
3種類のハイブリッドが用意されるRX
レクサスは新技術に積極的だ。最新のプレミアムSUV、RXにも14インチのタッチモニターに音声アシスタント、スマートフォンとの連携機能など、一通りの内容が漏れなく与えられている。
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だが、それ以上に心が打たれたのは、慎ましく上質なインテリアだった。細部まで丁寧に作り込まれ、落ち着いており、運転中の集中力を長く維持できるように感じた。

レクサスRX 450h+ タクミ(英国仕様)
このRXは、BMW X5やメルセデス・ベンツGLE、ランドローバー・レンジローバー・スポーツなどを競合にする、全長4890mmのSUV。北米では一定の支持を集めているが、欧州では他ブランドに水をあけられてきた。ディーゼルがないことも不利といえた。
しかし近年は、欧州でも強いディーゼル志向から変化しつつある。レクサスにとって、形勢を立て直すチャンスといえるだろう。
新しいRXが採用するパワートレインは、4気筒エンジンを軸とする3種類のハイブリッド。今回試乗したのは、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)の450h+だが、他にプラグインではないハイブリッドの350hと、高性能版の500hもラインナップする。
PHEVの450h+は、エンジンを始動せずに最長67kmを走行可能で、英国市場では主力になると予想されている。会社からの貸与車両として乗る場合は、掛かる税金を抑えられるためだ。
エンジンを掛けずに56km走行可能なPHEV
e-CVTと呼ばれるトランスミッションを介して前輪を駆動するのは、184psを発揮する2.5L自然吸気4気筒エンジンと、182psの駆動用モーターという組み合わせ。後輪は、もう1基の54psの駆動用モーターが受け持つ。
RX 450h+の駆動用バッテリーはフロア部分に敷かれ、容量は18.1kWh。試乗では実際の走行可能距離までは確認できなかったが、満充電でのスタート時には56kmが示されていた。

レクサスRX 450h+ タクミ(英国仕様)
ちなみに、過去に筆者がトヨタRAV4 PHEVを試乗した限り、メーターパネルへ表示された数字と実際に走れる距離はほぼ一致していた。RX 450h+が搭載するシステムはこれに近いから、同様と考えて良いだろう。
競合モデルとなるBMW X5 xドライブ45eや、レンジローバー・スポーツP440eなどの走行可能距離と比較すると、RX 450h+は若干短い。とはいえ、多くの人がエンジンを始動せずに毎日の通勤をこなせるはずだ。
前後の駆動用モーターが生み出す合計での出力は236psあり、滑らかで充分に力強い。バッテリーEVのように運転できる。
ハイブリッド・モードでは、アクセルペダルを踏み込むとエンジンが始動し、CVT特有のラバーバンド感を伴う。とはいえ、駆動用モーターが積極的にアシストするため、質感を悪くするほどではない。車内に届くノイズも小さい。
パワートレインを挽回する走行中の快適さ
駆動用バッテリーの充電量が切れると、450h+は200kg車重が多い350hと同等になる。2.5Lエンジンが一生懸命働くことに迫られ、負荷が強まると大きめのノイズが聞こえてくる。音質も、直列6気筒を搭載するライバルほど聴き応えのあるものではない。
一方で、走行中の車内の快適さがこれを挽回する。レクサスは以前から、外界との隔離性で評判が良い。特に、高速道路を流すような場面では至って穏やかだ。

レクサスRX 450h+ タクミ(英国仕様)
試乗車は英国仕様のタクミ・グレードで、21インチと大きなアルミホイールを履いていた。それでも、ライバルが手こずるような荒れた路面を、アダプティブダンパーがしなやかに均していた。
サスペンションにはスポーツ・モードも備わるが、傷んだ路面との相性は低下するようだから、あえて選ぶ必要はないだろう。そもそも、ノーマル・モードのまま見事に仕事をこなしてくれる。操縦性でドライバーへ興奮を誘うことはないかもしれないが。
シンプルでエレガントなインテリア
冒頭で触れた通り、RX 450h+のインテリアはシンプルでエレガント。内装に用いられる素材は質感が高く、造形も美しく、エアコンには実際に押せるハードボタンが設けられている。とても居心地が良い。
運転支援システムやドライブモード、パワートレインのエネルギー管理などは、ダッシュボード中央のタッチモニターで確認や変更ができる。アップル・カープレイと独自システムの切り替えも同様だが、インターフェイスは少々扱いにくい印象だった。

レクサスRX 450h+ タクミ(英国仕様)
ステアリングホイールには数個のボタンが付いており、任意に機能を割り当てられる。だが、こちらも設定はややこしく感じた。
リアシートは背もたれの角度がちょうど良く、大柄な大人でも快適。荷室容量は461Lで、このクラスとしては平均以下だが、フロアはフラットで形状が立方体に近い。使い勝手は悪くないはずだ。
新しいレクサスRX 450h+の英国価格は6万4950ポンド(約1045万円)から。試乗車のタクミでは、7万9450ポンド(約1279万円)からに上昇するが、PHEVのBMW X5やレンジローバー・スポーツよりお手頃。価格面でも競争力はあるだろう。
レクサスRX 450h+ タクミ(英国仕様)のスペック
英国価格:7万9450ポンド(約1279万円)
全長:4890mm
全幅:1920mm
全高:1695mm
最高速度:199km/h
0-100km/h加速:6.5秒
燃費:83.3-90.9km/L
CO2排出量:25-26g/km
車両重量:2160kg
パワートレイン:直列4気筒2487cc自然吸気+ツイン電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:309ps(システム総合)
最大トルク:−
ギアボックス:e-CVT
