【日本代表レポート】長友からの声かけに町野「そのとおりです」
11日、日本代表はこの日に合流した酒井宏樹を含めた、長友佑都、権田修一、谷口彰悟、山根視来、相馬勇紀、町野修斗の7人が練習場のピッチに初めて現れた。
夕方の練習開始時でも気温はわずかに30度を割る程度。湿度が40パーセント程度と低いため体感温度は下がるが、まだ十分暑さが残る中、選手はサーキットトレーニングを中心としたメニューで体をほぐしていた。
練習で目立ったのは、長友が8日に追加招集が決まって合流した町野に声を掛ける場面。「緊張感に慣れろ」「ワールドカップの雰囲気に慣れろ」と指摘しつつ、町野を輪の中に入れようとしていた。
練習後、町野は長友からの声かけに「そのとおりです」「(日本代表に)慣れてるほうではないんで。早くなじまないといけない」と認めた。
続けて「日本を背負うのはかなり大きいことですし、あまり経験もないんですけど、だからこそ思い切ってプレーする必要があるので、自分らしく思い切ってやるだけ」と決意を語った。
そして7月のE-1選手権で大会前に目標を口にして見事達成したように、「この大会で3ゴール」と具体的な目標を口にしていた。
町野にとっていかに早くワールドカップの雰囲気に馴染むかは課題だが、開催国のカタールも早くワールドカップの対応に慣れようと事前準備を繰り返している。
この日は応援の練習のために広場に集まるイベントが開催された。事前にサポートするチームを決めて申し込み、集合場所から練習地点まで練り歩く。集合場所には係員がいて、名簿をチェックしながらフラッグやホーン、シャツなどを渡していた。
各チームの応援団は駅に到着したときから応援歌を歌い盛り上がる。それを駅の係員は制しながら誘導するというトレーニングも行っていた。また16日にはファンフェスティバルのテストイベントも開催される予定。
町野もカタールも世界との出会いをもうすぐに控えている。
【文:森雅史@ドーハ/日本蹴球合同会社】