※この記事は2011年08月25日にBLOGOSで公開されたものです

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引退会見で、ハンカチで涙をぬぐう島田紳助(撮影:野原誠治)


 23日午後10時、突然の引退会見を開いた人気タレントの島田紳助氏。「週刊誌にスキャンダルが掲載される前に先手を打ったのでは」と推測する声も多かったが、果たして25日発売の『週刊文春』9月1日号に、紳助氏と暴力団の関係を詳しく追った記事を掲載された。紳助氏を引退に追い込んだ可能性があるスクープ記事は、どんな物なのか。詳しく見てみよう。(BLOGOS編集部・安藤)

沈黙の後に「引退します」



 この記事は巻末に近い148~149Pの2ページ弱。思ったより、裂いているスペースは小さいが、タイトルには「島田紳助 芸能界追放!本誌が掴んだ全真相」と強烈な見出しが飾られている。週刊誌の締め切りを考えるとギリギリのタイミングだが、引退会見の内容まで盛り込まれていた。

 記事中では、紳助氏が会見で「Aさん」「Bさん」と匿名にしていた人物を特定。メールを交わした暴力団関係者のAさんは、元ボクサーで世界チャンピオンの渡辺二郎氏。そのメールの内容から親密な交際を疑われたBさんを、六代目山口組幹部で極心連合会会長の橋本弘文氏だと断言。紳助氏が渡辺二郎氏にあてた複数のメールは、次の内容だったと明かしている。
「橋本会長が(紳助が)ミナミでやっている店に来てくれた。(代金以上の)大金を置いて帰ったんやけど、どうしたらいいんかな」「今日橋本さんの顔を見ました。元気そうでほっとしました」
 この何気ないメールが、会見2日前の21日深夜、紳助が所属する吉本興業グループの会社幹部から紳助に見せられたという。
会社幹部から証拠の携帯メールを突き付けられると、紳助はしばし沈黙したあと、こう言い放った。

「引退します」
 これは、紳助氏を屋台骨にしている同社にとっても予想外の対応だったようだ。よしもと側が戸惑った様子が、関係者の発言として以下のように続けられている。
「突然引退されたら、現在レギュラーの番組はどうするのか、始末に負えない。驚いたよしもと側は謹慎や休業といった処分案を提示したが、紳助は最後まで引退の一言を撤回することはなかった。両社の話し合いは会見当日の昼まで断続的に続きました。よしもと側としては、暴力団との交際は、コンプライアンス上、看過できなかったとはいえ、まさか紳助から引退を言い出すとは思わなかった」

「家族ぐるみ」の関係に



 記事中では紳助氏の知人の言葉をこう紹介。極真連合会会長の橋本弘文氏との関係が深まった経緯を明かしている。
「十数年ほど前、紳助さんが司会をつとめる『紳助の人間マンダラ』というバラエティ番組で、出演者の発言が右翼団体から問題視され、猛烈な抗議をくらったことがあった。そこで、紳助さんは渡辺氏に泣きついて、橋本氏が間に入って、その場を収めたそうです。橋本氏との関係は、そこから深まっていったのです」
 こうして紳助氏は橋本氏と「家族ぐるみの関係」になったという。

 紳助氏が自ら暴力団との関係を周囲に誇示することすらあったという。かつて居住していた大阪府能勢町の地元住民の言葉を紹介している。
「近隣のトラブルを巡って、紳助さんにお詫びを入れて欲しいとご自宅にうかがったら、『何で、オレが関係あるんや。ウチには、山口組も出入りしとるんや』と逆にはねつけられたんです」
 何とも唖然としてしまう証言だ。

捜査機関のリーク情報か



 この記事には、携帯メールの文面をどうやって把握したのかは一切明かされておらず、捜査関係者のリーク情報ではないかと思わず勘ぐってしまう。というのもAさんこと渡辺二郎氏は、06年に起こした羽賀研二氏の恐喝未遂事件に絡んで逮捕・起訴された。このときに、渡辺氏の携帯電話が押収されている。記事中にも、このときの資料が今回発覚したことを明かしている。
その捜査資料に紳助と交わしたメールの内容が記録され、捜査関係者を通じてよしもとに持ち込まれたのだ。
 一体、なぜ今ごろ発覚して、よしもとや週刊文春が情報を入手できたのか。BLOGOS参加ブロガーの八木啓代氏は、「島田紳助引退理由のメールは、どこから来て、どこにつながっているのか」の記事中で、次のようにコメントしている。
渡辺二郎氏は、もともと羽賀事件においても、警察の本来のターゲットであったと見られています。大阪府警がガサ入れして出てきたメールということは、大阪府警から情報が流出して、吉本興業や週刊誌にリークされたわけですね。

なにがなんでも、羽賀事件を最高裁でも有罪に持ち込むか、あるいは最悪の場合でも、「渡辺二郎=暴力団とズブズブ」をアピールすることで、傷を最小限にするための最後の手段ということでしょうか。
 羽賀研二氏の有罪を確実にするために、大阪地検が踏み台に使ったのが紳助氏だったのだろうか。今回の引退騒動には、多くの謎が残されている。

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・上地氏「前向いて来て下さい!」
島田紳助さんが、暴力団幹部との交流が発覚したことで電撃引退した。