謎めいたメニューや特徴的な小物たち。遊び心いっぱいな仕掛けに大人は心をときめかせる。

今回は美しい料理に加えて、そんなワクワクする瞬間に出合える“粋”なレストランを4軒紹介しよう。



※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。


1.まるでクイズのような暗号化された料理名に驚く
『ラ・ボンバンス』


10年間ミシュラン一ツ星に輝き続け、和食の本筋を外すことなく、独自の世界を追求する岡元 信シェフ。

『ラ・ボンバンス』のクイズのようなメニューは、「お客様と一緒に楽しみたい」という気持ちから。

何気なく書いた料理名クイズが意外とウケたことから始まったが、どんどん難易度がアップ。今や解答率がほぼ0%のものもあるが、答えが分かったときの喜びは大きい。

料理名の答えとともにSNSに投稿すれば盛り上がるだろう。


Question「ふといかたなのさかな 火焼」⇒Answer「太刀魚の炭火焼き」


メニュー名の隅(=炭)に“火焼”があるので“炭火焼き”という暗号が秀逸。

フレンチのような美しい盛り付けだ。コース(16,500円)より。




「新(NEW)グリーン(緑)ピース(ピースの絵文字)ご飯(5と半分)」。

大粒の新グリーンピースを使用。その下に忍ばせたゆかりが、爽やかなアクセントに。


一人ひとり専用のカトラリーボックスの特別感たるや!


2.「これは何?」とコメントしたくなる!店の気遣いが詰まった木箱
『H(アッカ)』


出会った生産者の思いまで皿に託したい、という堀江哲哉シェフ。

『H』は、昨年神楽坂から恵比寿へと移転し、舞台のような臨場感が一段とパワーアップした。

シートに着くと好奇心をそそるのが、一人ひとり専用のカトラリーボックスだ。

「店員がカトラリーを置く際に会話の邪魔をしないように」という気遣いで設置されている。



カトラリーはここから!


ハンドメイドで、店名の「H」の文字や牛革の取っ手に表情があり、ついスマホを向けたくなるのだ。




「香住ガニとキワミエノキの炊き込みご飯」は生食できるエノキを使用。




シャキッとした食感が面白い。「おまかせコース」24,000円より。


カリフォルニアのスタイルを取り込んだ割烹料理が斬新!


3.可愛い“招き犬”のイラストが緊張感をほどく
『Cali style ORYOURI YUZAN Keiichiro Kurobe』


アメリカ唯一のミシュラン三ツ星女性シェフ、ドミニク・クレン氏をはじめ、名だたる料理人の元で経験を積んだ黒部慶一郎シェフ。

自身が住んでいたカリフォルニアのスタイルを取り込んだ割烹料理は、斬新な感性に満ちている。

『Cali style ORYOURI YUZAN Keiichiro Kurobe』のメニュー表に描かれた招き猫ならぬ招き犬のイラストは、お堅い和食の緊張感をほどいて笑顔を引き出す小道具。

SNSにあげれば、「和食でなぜ?」のギャップに注目が集まること必至。




「マグロのタルタル」の皿の上部に置かれているのは、お粥状に焚いた米を高温で揚げたサクサク食感のシート。

少しずつ割って、その上にタルタルをのせて楽しめる。




薄切りの野菜を包んだ「天然ヒラメのセビーチェ」はスイーツのような華やかさ。

仕上げにバジルのスープを注ぐ。コース(13,200円)より。


金箔をはった漆塗りの箱の中には、選べるオリジナルの箸が!


4.選ぶのが楽しい!整列された色とりどりの箸
『HaRe gastronomia giappone』


恵比寿の隠れ家レストランの先駆けとなった『ファリネリア ハレ』。

その中にあるカウンター4席だけのシェフズテーブルが『HaRe gastronomia giappone』だ。

イノベーティブなコースはチーズや小麦粉まで、すべてを日本の良質な食材にフォーカスしている。

そのカトラリーとして登場するのがオリジナルの箸。金箔をはった漆塗りの箱に整列して登場した瞬間、心を掴まれるのだ。

お箸を取る前に写真を押さえるべし。




「子羊のコトレッタとクロケッタ すぐき漬けと青紫蘇のクスクス、大古酒と熟成味醂のスーゴ」。

北海道・白糠産の子羊を使用。クスクスとスーゴ(ソース)の発酵を感じる酸味が、子羊の赤身の旨みに絶妙にマッチする。




料理のテーマは発酵。シグネチャーメニューの「然」は発酵させたガスパッチョ。

淡いピンクはビーツの色。「然りコース」12,000円より。



その店にしかない特別に出合うとき、思わず笑顔になってしまう。

シェフの遊び心や気遣いに触れる、そんな“粋”を感じる体験をしてみてはいかがだろうか。

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