日本には各地にブランド農作物が存在する。たとえば「魚沼産のコシヒカリ」は高級米として広く認知されているほか、神戸牛は中国でも高級牛肉として有名だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本には各地にブランド農作物が存在する。たとえば「魚沼産のコシヒカリ」は高級米として広く認知されているほか、神戸牛は中国でも高級牛肉として有名だ。コロナ禍前はわざわざ神戸牛を食べるために訪日する中国人客もいたほどだが、これは神戸牛がそれだけ美味しく、ブランディングも成功しているからに他ならないだろう。

 中国でも農作物のブランド化を目指す動きはあるようだが、中国では食の安全すら確保されていないのが現状だ。中国メディアの騰訊はこのほど、中国が日本のように農作物のブランド化を実現するために足りないものについて考察する記事を掲載した。

 記事は、日本をはじめとする先進国では、農作物のブランド化は「生産量の追求」、「質の向上」、「付加価値の向上」という3つの段階を踏んで行われると指摘しつつ、中国には一定の知名度を確立した農作物ブランドはあるものの、高級路線でのブランド化に成功した農作物は1つも存在しないと指摘した。

 続けて、日本では「一村一品運動」といった戦略によって特定の農作物だけを専門に栽培する専業農家が登場したとし、これによって生産効率を高め、生産量を増やすと同時に付加価値の向上に取り組むことができたと紹介。そして、ゆるキャラのような地域に根ざしたキャラクターを活用して外部に売り込んだり、和牛のように部位や等級を細分化することで、付加価値を高める取り組みを積極的に行ってきたと紹介した。

 中国は世界第2位の経済大国であり、世界のブランド農作物が中国市場になだれ込んできていると強調。そのなかで、中国の農作物が競争に負けず、独自のブランドを確立するのは極めて難しいとしながらも、日本をはじめとする先進国の先例に学びながら推し進めることで、中国の農作物のブランド化を実現できるはずだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)