中国のQ&Aサイトにこのほど、「日本人が学ぶと賢いと褒められて、中国人が学ぶとパクリだと文句を言われるのはなぜか」と題するスレッドが立った。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 パクリ大国と言われて久しい中国だが、かつては日本も同じだったのではないかと不満に思う中国人もいるようだ。中国のQ&Aサイト・知乎にこのほど、「日本人が学ぶと賢いと褒められて、中国人が学ぶとパクリだと文句を言われるのはなぜか」と題するスレッドが立った。 

 スレ主と同じく不満に思っている中国人は多いようで、スレッドには多くの回答が寄せられていたが、そのうち多数を占めていたのが「日本製品も昔はパクリだと言われていた」というものだった。模倣を始めると、最初こそ目を付けられて文句を言われるが、その時期を過ぎてさらに成長すれば文句も言われなくなる、と主張する人が多かった。そのため、「中国もそのうち言われなくなるはず」といった意見が目立った。

 こうした回答から分かるように、中国では今でも知的財産権という概念が薄いようだ。「文句を言われても気にしない。技術さえ手に入れてしまえば、もうお金を払わなくて良いのだから」という声もあれば、「日本人は昔中国から学んだのに」と恨み節の人もいた。この人は、「中国人が広い心でいろいろなことを世界中に教えてあげたのに、今になって権利だとか言って難癖をつけてきた」と逆に腹を立てていた。「中国人は心が広いから、パクられても気にしない」そうだ。

 しかし、「学ぶこととパクリをすることは違う」との指摘も多く、日本にもパクリだと言われた過去があるが、「きちんと許可を取っていた」、「日本はきちんと対価を支払ったうえで学び、イノベーションを加えて自分のものにしている。中国では他人の物をそっくりそのまま持ってきて、自分の名前に変えて売っている」など、中国とは違うという考えの人もいた。

 今でも、パクリ疑惑が報じられるたびに不満に感じる中国人はいるようだが、パクリ疑惑が報じられるたびに「パクリは恥ずかしい」という中国人も増えてきたようだ。それだけ、パクリに対する意識が変わってきているのかもしれない。

 中国でもイノベーションを意識するようになり、製造業ではそのまま模倣することは減ってきたようだ。しかし時代を反映してか、最近では中国の動画サイトが作成した番組が、海外ドラマをパクったのではないかとの疑惑が取りざたされて炎上したとも報じられている。見方を変えれば、炎上するだけ中国人の意識も変わってきているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)