中国のポータルサイトに、韓国での漢字復権を巡る論争について紹介する記事が掲載された。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のポータルサイト・新浪に17日、韓国での漢字復権を巡る論争について紹介する記事が掲載された。
 
 記事は、韓国が歴史的に長きに渡り中国の付属国であり、多くの面で中国の影響を受けてきたと紹介。かつては人名にも書物にも漢字を用いてきたが、やがてハングル文字が発明されて広く用いられるようになり、現代になって国が大きく発展すると、政府が公文書や新聞、書籍などから漢字を排除するようになり、学校教科書を含めたあらゆるものがハングル文字のみで書かれるようになったと紹介した。
 
 その上で、近年では一部の専門家が教育図書に漢字を復活させ、ハングル文字と漢字を併用した教育を行うことで若い世代の漢字に対する理解度を高めるべきだと主張しているとする一方で、この提案に対する韓国国内の支持はなかなか集まらず、多くの韓国市民が漢字の復権に消極的な見方を示していると伝えた。
 
 また、特に強く反発しているのがハングル文字の団体で、韓国人が発明した独自の文字であるハングル文字が韓国にとって非常に大きな意味を持っており、漢字と併用した教科書を用ればハングル文字の存在に対する青少年の理解が阻害されるというのがその反対理由であると紹介した。
 
 記事は、韓国国内の論争が国外にも伝わると、日本のネットユーザーからは「漢字を使わなければ本国の歴史を知ることもできないのに」「自国の歴史の真相を知りたくないからハングル文字だけを使おうとするのか」といった皮肉めいた意見が続々と寄せられたと伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)