「超蜜やきいもトースター」の実売価格は1万8480円(税込)。Makuakeでは1千万円以上の支援金を集めた。操作はタッチボタン式となっている

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 自宅でおいしい焼き芋が食べたい―――そう考えたことはないだろうか。「芋たこ(蛸)なんきん(南京)」といえば江戸時代から女性が好きなものだと言われているが、筆者はなかでも芋に目がない。糖質が高いことは重々承知しているものの、スーパーで焼き芋の香りがすると、つい買ってしまう。
筆者のような焼き芋が好きな人のために発売されたのが、ライソンの「超蜜やきいもトースター」だ。クラウドファンディングサイトの「Makuake」ではトースター部門の支援額で歴代1位に輝いたアイテムで、筆者も一般発売前からずっと気になっていた。今回は、超蜜やきいもトースターを実際に使い、その実力をチェックした。

●特製の焼きいも専用ケースに入れて焼くだけ



 超蜜やきいもトースターは、「やきいも専用ケース」が付属したトースターだ。東京の人気店「超蜜やきいもpukupuku」が監修、開発協力しており、専門店さながらの焼き芋が焼けることが魅力だ。

 焼き芋だけでなく、「トーストモード」「冷凍パンモード」「ロールパンモード」の三つのパンモードを搭載して、庫内は食パンを一度に2枚焼けるサイズとなっている。

●「超蜜やきいもモード」は約2時間かかる



 本製品には「超蜜やきいもモード」が搭載されており、やきいも専用ケースにアルミホイルに包んだ焼き芋を入れ、アルミホイルの上から水を約300cc回しかけ、フタをして庫内にセットする。

 モードを選択して加熱を開始すると、セットされた時間はなんと120分。そう、2時間かかってようやく超蜜やきいもが完成するのだ。

 「いしや〜きいも〜 おいもっ」のメロディーが流れると完成。これは超蜜やきいもいもモードだけで流れるメロディで、ほかのモードではピピピッと電子音が鳴る。なお、焼き上がってすぐに出すのではなく、しばらく庫内に置くことでより多く蜜が出るそうだ。

 焼き上がった焼き芋を割ってみると、想像以上に柔らかく、ねっとり感が際立っているのがよくわかる。この仕上がりはスーパーで見かける焼き芋とはまったくの別物! 食べてみると、まるでスイートポテトのようななめらかな口当たりで、砂糖を使っていないのに甘さがしっかり感じられる。

 2時間という加熱時間は正直「長い」と思ったが、待つだけで専門店さながらの焼き芋が完成するのには驚かされた。恐るべし、超蜜やきいも!

●品種に合わせて加熱時間を調整



 付属のレシピを見ると、マニュアルモードで通常の焼き芋も焼けることがわかった。ホクホク系のさつまいもは180℃で60分、ねっとり系のさつまいもは180℃で90分、水を入れずに加熱する。

 今回はねっとり系の品種のさつまいもを調理してみたが、たしかに超蜜やきいもほどは蜜が出ておらず、「ねっとり」というよりは「しっとり」していた。どちらかといえば、マニュアルモードで調理したほうが、さつまいもの味わいが際立つかもしれない。

 今回は熟成した紅はるかだけでなく、安納芋、紅あずまといろんな種類のさつまいもを用意してみたが、こうして食べると品種ごとに甘みや口当たりが異なることが明確になった。超蜜やきいもトースターがあれば、食べ比べも楽しくなること必至。冬だけと言わず、一年中焼き芋を楽しんでみてはどうだろうか。(TEKIKAKU・今西絢美)