紫のパッケージでお馴染み、三島食品(広島市)のロングセラー商品「ゆかり」。

ネット上では同社が販売する青じその「かおり」(1984年〜)、ピリ辛たらこの「あかり」(2010年〜)の存在がたびたび話題となり、名前やパッケージが類似していることなどから「三姉妹」と称されている。

そんなゆかり三姉妹に、新たな妹(?)が誕生したとツイッターで注目を集めている。


「うめこ」登場(画像はまゆてぃ.@mayukakeiさん提供、編集部で一部加工)

その名も「うめこ」。20年2月1日に発売された、カリカリ梅の混ぜご飯の素だ。パッケージはゆかり・かおり・あかりとそっくりで、妹と思われても無理はない。

これら4商品が並んだ写真を投稿したツイッターユーザーのまゆてぃ.(@mayukakei)さんは、

「また知らない女が居る...」

とツイート。ほかのユーザーからは、

「ゆかりの立場が危うい。。(笑) 白ごはんモテモテやね(笑)」
「新たな姉妹が?でも1人だけシワシワネームだし、何かワケありなの?だからカリカリしてるのかな...うめこ」
「4人の女がいて『うめこ』だけ最後に『り』が付いてない!なにか特別な事情があるんでしょうか!?」

といった声が寄せられている。たしかにパッケージは似ているが、もう一つの共通点であった名前の「り」がうめこにはない。

「関係性は特に決めてないです」

Jタウンネットは16日、三島食品の広報担当に「うめこ」の存在について詳しい話を聞いた。

担当者によれば、うめ味のふりかけは過去に「カリカリ梅」という名前で販売していたが、18年をもって終売。梅を大きくして味付けを変えた「うめこ」としてリニューアル登場した。

はたして、うめこはゆかり・かおり・あかりの妹なのか。うめこ以外はすでに三姉妹と呼ばれていることも含めて聞いてみると、

「関係性について弊社としては特に決めてないです。みなさんの中で想像して楽しんでいただけたら」

とのこと。

指摘があった名前に「り」がないことついても、

「特に理由はないです。(うめこにしたのは)梅だからっていうのはもちろんありますが...みなさんのご想像にお任せしたいなと思います」


再デビューした「うめこ」(画像は三島食品公式サイトより)

2年の時を経て復活したうめこだが、今年で発売50周年を迎えるゆかりから「減塩ゆかり」が同日に発売。担当者によれば、せっかくの再デビューが霞んでしまうことなどから、社長からは「不幸な女だ」と言われていたという。

しかしそんな心配をよそに、ネット上の反響や商談における引き合いはうめこの方が「かなり強い」とのこと。担当者も「当社の見込みを覆してくれました」と良い意味で裏切られたようだ。

最後に、担当者はうめこの登場がネット上で話題になっていることについて、

「商品に対して親しみを持ってもらえるのは、非常に嬉しいと思っています」

と話している。