ハイセンスのREGZA買収戦略 テレビ販売のシェアで分析
家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」から抽出した直近3年の液晶テレビ全体の販売台数シェアによると、東芝が10%台で浮き沈みしているのに対して、ハイセンスはじわじわとシェアを上げ、17年12月に初めて10%を突破。2月にはついに東芝を上回った。
次に4K以上では、16年6月に参入したハイセンスが、右肩上がりで数字を伸ばしているが、まだ4K以下ほどのシェアは獲得できていない。東芝は4K以下と同様に上下動を繰り返しているものの、12〜20%のレンジで4K以下よりも高いシェアを保っている。18年2月は約9ポイント差で東芝がリードしている。
周董事長はTVSのブランド力・技術力と合わせて、ハイセンスとの補完関係を重視する。たしかに国内市場では「ハイセンス=格安」というイメージが根強く、高単価モデルでは国内メーカーに水をあけられている。しかし、12月にはワールドワイドで展開するULEDテレビを発売し、ハイエンドシフトの姿勢は鮮明だ。販売台数シェアの推移が物語るように、REGZAブランドのもつパワーは最盛期よりは落ちるものの、いまだ健在。ハイセンスはこの価値をいかに利用し、高めていくのか。老舗と黒船のシナジーを業界が注視している。(BCN・大蔵 大輔)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
