ファーウェイのお買い得SIMフリースマホ最強対決!「Mate 10 lite」と「honor 9」はどっちが本当に得なのか
ファーウェイ・ジャパンは、スマートフォンマーケティングで、ハイエンドモデルとエントリーモデルを同時に発売してシリーズ化する手法をとっている。
例えば、
・「HUAWEI P10/P10 Plus」に対して、「HUAWEI P10 lite」
・「HUAWEI nova」に対して、 「HUAWEI nova lite」
・「HUAWEI Mate 10 Pro」に対して。「HUAWEI Mate 10 lite」
といった具合だ。
これまでの日本清貧の感覚からすると、
エントリーモデルは、同シリーズのハイエンドなモデルから機能を落とした廉価版というケースが多い。
しかし、ファーウェイの日本向け「lite」モデルの場合は、少し違うケースがある。
同シリーズの廉価版ではなく、別のシリーズの廉価版として販売することもある。
P10/P10 PlusとP10 liteは、進化したPシリーズがP10、従来のPシリーズデザインを踏襲したのがP10 liteとストーリーだ。
しかし、novaはコンセプトが異なる2つのモデルから構成されている。
それもその筈、のエントリーモデルとなるnova liteは、海外ではHUAWEIの別ブランドである「honor」シリーズの「honor 8 lite」として販売されているモデルだからだ。
Mate 10 liteは、Mate 10 Proと同じダブルレンズカメラを搭載し、アスペクト比18:9のディスプレイを搭載するという共通点はあるのだが、海外では「HUAWEI nova 2i」や「honor 9i」と地域によって名前を変えて販売されている戦略的なモデルなのだ。
そのベースとなるモデルは「HUAWEI Maimang 6」である。
Mate 10 liteの主なスペックとしてCPUは「Kirin 659」、4GB RAM、64GB内部ストレージ。カメラは背面に1600万画素と200万画素のダブレンズを搭載し、さらに前面にも1300万画素と200万画素のダブルレンズを搭載するクアッドカメラスマートフォンだ。
ファーウェイ公式ストアである「HUAWEI ONLINE STORE」においてMate 10 Proは販売価格が96,984円と高価だが、Mate 10 liteは半額以下の46,224円(全て税込)で購入可能という戦略的な価格が設定せれている。
さて、ファーウェイ・ジャパンが展開するスマートフォンのなかではMate 10 liteよりも高性能でお買い得というモデルがある。それが3万円台(※SIM契約あり)で購入可能なP10の兄弟機とも言える「honor 9」だ。
今回はこのダブルレンズカメラを搭載するMate 10 liteとhonor 9のカメラの使用感を比較してみたいと思う。
Mate 10 liteとhonor 9はどちらも35mm判換算27mmの広角レンズを搭載する。Mate 10 liteはあっさりとした色合いだが、ノイズが少ないクリアな画質だ。
honor 9は、メリハリのある画作りで好印象だが、拡大して表示すると若干のザラつきがある。
honor 9は画素数の異なる2つのイメージセンサーの特徴を活かした2倍の「ハイブリッドズーム」を搭載するが、Mate 10 liteはシンプルなデジタルズームのみ。2倍に近い画角となるよう手動でズームをおこなって比較をしてみたところ、素の状態でノイズが少ないMate 10 liteはデジタルズームでも画質の低下が感じられず実用的だ。
honor 9は、空のザラつきが一層目立つ結果となった。
<Mate 10 liteのRAWデータ>
イメージセンサーのデータを取り込んだ「RAW」データでは、2機種ともに中央が明るく周辺が暗いレンズの周辺減光がある。これは上位機種も同じ傾向にあり、RAWで撮影すると時折見せる”良い味”の絵が魅力でもある。
<honor 9のRAWデータ>
<Mate 10 liteのRAWから一部を等倍切り出し>
また、jpegでは画像処理の段階で細かなノイズを潰す傾向にありその際に細部のディテールも甘くなってしまうのだが、RAWデータなら肉眼では見えないような細部までしっかりと記録している。Mate 10 Proもhonor 9も数10m離れた壁面のディテールがわかる。
<honor 9のRAWデータから一部を等倍切り出し>
<Mate 10 lite>
<honor 9>
ダブルレンズを搭載する2機種ともに、ピント位置やボケ量を撮影後に調整可能な「ワイドアパーチャ」機能を搭載する。しかしながら、両機種ともに背景と手前のものの組み合わせによっては上手く機能していない箇所がある。こうならないよう、画面でボケ具合を確認しながら綺麗に見える構図に切り替えて撮影するテクニックが必要だ。
<Mate 10 lite>
<honor 9>
ワイドアパーチャは遠くがボケるだけではなく、点光源が丸くボケる「玉ボケ」も再現可能だ。インスタ映えを狙うなら活用したい機能である。
なお、Mate 10 liteの前面カメラもダブルレンズなので、「パーフェクトセルフィー」機能とワイドアパーチャを組み合わせた自撮りが可能だ。
カメラ機能では甲乙付けがたい両モデルだが、使用感においてはCPUの処理能力が高いhonor 9の方が、テンポ良く撮影できた。特にデータ量が大きいRAWデータによる撮影では、Mate 10 liteが撮影直後ストレージへの書き込み待ちが発生する。また、RAWデータをギャラリーで表示するさいにもサムネイル取得に時間がかかり、パフォーマンス不足を感じる一面もあった。
総合的にお買い得なのはhonor 9だが、Mate 10 liteのアスペクト比18:9と大画面、ほかにはないダブルレンズによる自撮りは魅力的でもある。
執筆 mi2_303
例えば、
・「HUAWEI P10/P10 Plus」に対して、「HUAWEI P10 lite」
・「HUAWEI nova」に対して、 「HUAWEI nova lite」
・「HUAWEI Mate 10 Pro」に対して。「HUAWEI Mate 10 lite」
といった具合だ。
これまでの日本清貧の感覚からすると、
エントリーモデルは、同シリーズのハイエンドなモデルから機能を落とした廉価版というケースが多い。
しかし、ファーウェイの日本向け「lite」モデルの場合は、少し違うケースがある。
同シリーズの廉価版ではなく、別のシリーズの廉価版として販売することもある。
P10/P10 PlusとP10 liteは、進化したPシリーズがP10、従来のPシリーズデザインを踏襲したのがP10 liteとストーリーだ。
しかし、novaはコンセプトが異なる2つのモデルから構成されている。
それもその筈、のエントリーモデルとなるnova liteは、海外ではHUAWEIの別ブランドである「honor」シリーズの「honor 8 lite」として販売されているモデルだからだ。
Mate 10 liteは、Mate 10 Proと同じダブルレンズカメラを搭載し、アスペクト比18:9のディスプレイを搭載するという共通点はあるのだが、海外では「HUAWEI nova 2i」や「honor 9i」と地域によって名前を変えて販売されている戦略的なモデルなのだ。
そのベースとなるモデルは「HUAWEI Maimang 6」である。
Mate 10 liteの主なスペックとしてCPUは「Kirin 659」、4GB RAM、64GB内部ストレージ。カメラは背面に1600万画素と200万画素のダブレンズを搭載し、さらに前面にも1300万画素と200万画素のダブルレンズを搭載するクアッドカメラスマートフォンだ。
ファーウェイ公式ストアである「HUAWEI ONLINE STORE」においてMate 10 Proは販売価格が96,984円と高価だが、Mate 10 liteは半額以下の46,224円(全て税込)で購入可能という戦略的な価格が設定せれている。
さて、ファーウェイ・ジャパンが展開するスマートフォンのなかではMate 10 liteよりも高性能でお買い得というモデルがある。それが3万円台(※SIM契約あり)で購入可能なP10の兄弟機とも言える「honor 9」だ。
今回はこのダブルレンズカメラを搭載するMate 10 liteとhonor 9のカメラの使用感を比較してみたいと思う。
Mate 10 liteとhonor 9はどちらも35mm判換算27mmの広角レンズを搭載する。Mate 10 liteはあっさりとした色合いだが、ノイズが少ないクリアな画質だ。
honor 9は、メリハリのある画作りで好印象だが、拡大して表示すると若干のザラつきがある。
honor 9は画素数の異なる2つのイメージセンサーの特徴を活かした2倍の「ハイブリッドズーム」を搭載するが、Mate 10 liteはシンプルなデジタルズームのみ。2倍に近い画角となるよう手動でズームをおこなって比較をしてみたところ、素の状態でノイズが少ないMate 10 liteはデジタルズームでも画質の低下が感じられず実用的だ。
honor 9は、空のザラつきが一層目立つ結果となった。
<Mate 10 liteのRAWデータ>
イメージセンサーのデータを取り込んだ「RAW」データでは、2機種ともに中央が明るく周辺が暗いレンズの周辺減光がある。これは上位機種も同じ傾向にあり、RAWで撮影すると時折見せる”良い味”の絵が魅力でもある。
<honor 9のRAWデータ>
<Mate 10 liteのRAWから一部を等倍切り出し>
また、jpegでは画像処理の段階で細かなノイズを潰す傾向にありその際に細部のディテールも甘くなってしまうのだが、RAWデータなら肉眼では見えないような細部までしっかりと記録している。Mate 10 Proもhonor 9も数10m離れた壁面のディテールがわかる。
<honor 9のRAWデータから一部を等倍切り出し>
<Mate 10 lite>
<honor 9>
ダブルレンズを搭載する2機種ともに、ピント位置やボケ量を撮影後に調整可能な「ワイドアパーチャ」機能を搭載する。しかしながら、両機種ともに背景と手前のものの組み合わせによっては上手く機能していない箇所がある。こうならないよう、画面でボケ具合を確認しながら綺麗に見える構図に切り替えて撮影するテクニックが必要だ。
<Mate 10 lite>
<honor 9>
ワイドアパーチャは遠くがボケるだけではなく、点光源が丸くボケる「玉ボケ」も再現可能だ。インスタ映えを狙うなら活用したい機能である。
なお、Mate 10 liteの前面カメラもダブルレンズなので、「パーフェクトセルフィー」機能とワイドアパーチャを組み合わせた自撮りが可能だ。
カメラ機能では甲乙付けがたい両モデルだが、使用感においてはCPUの処理能力が高いhonor 9の方が、テンポ良く撮影できた。特にデータ量が大きいRAWデータによる撮影では、Mate 10 liteが撮影直後ストレージへの書き込み待ちが発生する。また、RAWデータをギャラリーで表示するさいにもサムネイル取得に時間がかかり、パフォーマンス不足を感じる一面もあった。
総合的にお買い得なのはhonor 9だが、Mate 10 liteのアスペクト比18:9と大画面、ほかにはないダブルレンズによる自撮りは魅力的でもある。
執筆 mi2_303