日本ではなじみが薄いものの、欧米では男性女性を問わず陰毛を剃る文化があります。しかし、本当に陰毛を剃るべきなのか、シンプルながらも気になる疑問に答えるムービー「Should You Shave Your Pubes?」が公開されています。

Should You Shave Your Pubes? - YouTube

かつて人間の体には体毛が生えていましたが、氷河期以降は進化の過程でほとんどの体毛がなくなりました。



しかし、脇や股間の体毛はなくならず、人間はほ乳類の中で唯一長い陰毛を持つ生物になりました。



「なぜ陰毛がなくならなかったのか」ということについてある研究者が立てた仮説によると、陰毛は性行為の準備ができていると相手に視覚的に認識させるべく思春期の後に生えてくるとのこと。



この仮説では、陰毛は性行為時に肌がこすれ合うことを防ぐ役目があるとされています。



また、陰毛が異性を引きつけるフェロモンの分泌に関係しているとする研究者もいます。汗がでる汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類が存在。エクリン腺は全身にあるのですが、アポクリン腺は脇や陰部の毛穴にあります。



このアポクリン腺から出る汗はタンパク質や脂質、フェロモンを含んでいます。



アポクリン腺から分泌されるフェロモンをとどめておくために、陰毛がなくならなかったのではないか、というのがもう1つの仮説です。



しかし、アメリカの大学生1000人にアンケートを採ったところ、女性の96%が、男性の87%が、せっかく進化の過程でなくならなかった陰毛を剃っていることがわかっています。



陰毛を剃っている人のうち、75%は剃毛後にかゆみを感じ、40%は何らかの発疹が出たとのこと。



また、陰毛を剃ることで目では確認できないくらい微少な傷が肌に付いてしまいます。



こういった傷は感染症のほか、性感染症の原因となることも……。



運良く感染症にかからなくても、陰毛を剃ることで他の部分を怪我してしまうことがあります。実際に、アメリカの病院で救急救命室に運ばれてくる患者の中で、典型的なのが剃毛中に怪我をした患者だそうです。



陰毛が伸びるのは自然なことであり、伸ばしていることで健康的な被害がでることはないので、体のことだけを考えると「剃らない」方がベター。しかし、アメリカでは陰毛を剃るのがトレンドとのことなので、全く剃らないのは難しいことでもありそうです。