もし水害でクルマが水没したらどうすればいいの?
近頃では気候変動の影響もあり、突然のスコールや台風襲来による水害が頻繁に発生するようになりました。
愛知県でも2008年、2011年と立て続けに大雨による災害が発生し、1時間の雨量が146.5mmを記録、堤防の決壊や越水、はん濫などで13,000 戸以上が床上・床下浸水の被害を受けました。
今回、茨城県でも台風18号から変わった低気圧の影響による豪雨で堤防が決壊、濁流により広範囲に渡って家屋が浸水したり流されるなどの甚大な被害が発生しました。
被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。
今回の豪雨では家屋の浸水だけでなく、走行中のクルマが冠水した道路で走行不能になり、立ち往生する様子が頻繁に報道されました。
では、もし自分がそうした場面に遭遇した場合、どうすればよいのでしょうか?
JAFが冠水路で実検した映像を公開しています。
実検結果では水深60cmの場合、水圧の影響によりドアを開けるのに通常の5倍近くの力が必要になるようです。
ミニバンのスライドドアの場合は水深60cmになると、開けることすらできません。
この実検で注目されるポイントとして、水没時に車内外の水位差が大きい場合、ドアを開けるのは困難であり、水位差が少なくなるまで開けることができないという点。
しかし、ここまで水位が上がると、パニック状態に陥る可能性が高く、冷静な判断ができそうにもありません。
そこで重要となるのが、ドアガラスを割る為の脱出用ハンマーの装備。
尖ったハンマー先端による一撃で、焦っている際でも比較的容易にガラス割ってクルマから脱出する事が可能になります。万が一に備えて車内に常備しておくべきでしょう。
一方、水位が浅いからと言って油断は禁物です。
例え20cm程度の冠水でも、走行中に車両前部で巻き上げた雨水がラジエータグリルを通してエアクリーナーからエンジン内に浸入すると、エンストを起こして立ち往生するだけで無く、「ウォーターハンマー現象」が発生してエンジン自体を痛めてしまう可能性が有るからです。
(出展 日本自動車連盟 JAF)
またエンジンルーム内のバッテリーが被水すると、電気系統がショートする可能性もあることからも、無理なエンジン再始動は避けた方が良さそうです。
ゲリラ豪雨の場合、特に鉄道と道路が交差するいわゆる「アンダーパス」では、あっという間に道路が冠水してしまうため、近付かないのが賢明です。
そしてもう一点のポイントが車両保険の有効性。
クルマが水没してしまった場合でも車両保険に加入していれば殆どの場合、大雨による水害も車両保険の補償対象になります。
(出展 日本自動車連盟 JAF)
水没してしまうと、前述のとおりエンジンや電気系統がやられてしまい、修理不能の「全損」扱いになるケースが大半。
この場合、契約時に設定した車両保険金額全額(免責無し)が支払われます。
保険を利用すると、通常は等級が3等級下がりますが、大雨による水没の場合は1等級下がるのみ。もちろん、今回のような堤防の決壊による洪水が原因の水没も保障対象となります。
台風シーズンがまだ暫く続くだけに、「備えあれば憂いなし」の精神で「もしも」の災害に備えたいものです。
■JAFユーザーテスト
http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/submerge/index.htm
(Avanti Yasunori)






【画像をご覧になりたい方はこちら】 http://clicccar.com/2015/09/17/327390/
もし水害でクルマが水没したらどうすればいいの?(http://clicccar.com/2015/09/17/327390/)



