絵・大村雪乃この世には本当に女性と男性しかいないのか。幼稚園のころ、絵本や児童文学を通じて物語の世界にはまった僕は、その延長で小学校に上がってもクラスの女子たちと、ままごとをしたり人形遊びをしたりして暮らしていた。しかしある日、クラスの男子から発せられた言葉が僕を切り裂く。「おまえは女子の味方だからな」。だが適性のない僕は、野球をしてもバットにボールが当たらず、ドッジボールをしても逃げ回るばかり