NICTが無人飛行機 Puma AE を使った災害用無線中継システムをデモ。500kbps達成
無人飛行機は滑走路不要で、小型の無線中継局を内蔵。陸がダメならば空から、急ごしらえのネット接続サービスを提供する発想です。東北大学や北海道の大樹町ですでに実証実験済みで、NICTでは災害地域の情報をいち早く収集することで、迅速な救援活動につなげたいとしています。
システムは孤立集落側にあらかじめコンパクトな地上設備を置き、ネットワークが使えるエリアの地上設備とのあいだを、小型飛行機が臨時の中継局になる形で通信します。Puma AE はポイントを指定すればコンピューター制御で自動的にそこに向かいます。
なお、飛行距離は15km程度ですが、複数台の飛行機を飛ばして空の上で中継装置を増やすことで、より遠距離とも通信が可能としています。
機体内部の中継装置は2GHz帯に対応しており、通信速度は500kbps。2GHz帯対応となると、携帯電話などでも利用している周波数帯ですが、直接接続することはできず、地上設備周辺をWiFiスポット化することでスマートフォンなどモバイル機器で通信できるようになります。
担当者によると、今年3月の東北大学で行った実証実験では、最大500kbpsでの通信に成功。中継も最長118分の連続運転を達成したとのことです。実用化に向け現在、たとえば YouTube でテストするといったように、より実際の利用に近い形で検証中。被災した住民の安否確認や不足物資の要求などに役立てていくそうです。
