打撃の攻撃面が進歩したことで、ディフェンス面の成長が求められるジャカレ。果たして…… (C) MMAPLANET

写真拡大

18日(土・現地時間)、カリフォルニア州サンディエゴのヴァレービューカジノ・センターで開催されるStrikeforce「Rousey vs. Kaufman」。今大会ではタイトル戦線へ浮上を狙う2人の元王者=ホナウド・ジャカレ、ミーシャ・テイトが試合に挑む。

昨年9月にルーク・ロックホールドに敗れて、ミドル級王座から陥落したジャカレ。今年3月の再起戦ではブリストル・マルンディに対して右ストレートでダウンを奪うなど、思い切りのいいパンチで主導権を握り、最後は肩固めで一本勝ちを収めている。これまでスタンドでは“しっかりと距離を測る”、“余計なことはしない”打撃で、テイクダウンへとつなげていたジャカレだが、マルンディとの一戦では一段階上=打撃でも試合を組み立てる状態にまで、足を運んだといえる。

テイクダウン→ポジショニングで圧倒して試合をフィニッシュするのが、最もリスクの少ない試合展開だが、仮にグラウンドで相手にトップポジションを許したとしても、ガードワークから展開を作り、一発逆転のサブミッションという選択肢がある。さらに勝負できる打撃を身につければ、ジャカレの戦いの幅は広がり、タイトル戦線への再浮上は十分に可能だ。

対戦相手のデレック・ブルンソンは、今年6月にケンドール・グローブにスプリット判定で敗れているMMA戦績9勝1敗のファイター。ファイターとしての完成度は決して高くなく、ファイトスタイルは荒々しさや勢いをフルに活かしたものだ。どのような形であれジャカレが深くブルンソンをクリンチしグラウンドに持ち込めば、試合は彼のモノとなるだろう。

その一方で、ジャカレが打撃のスキルを上げたからこそ、ブルンソンが危険な相手になるという見方もできる。オフェンスでのスキルアップを見せたジャカレだが、それは決してディフェンス=打撃を受けて真っ直ぐ下がる癖の修正ではない。

ジャカレがブルンソンと長く立ち会い、ブルンソンの勢いある打撃を真正面から受けるようなことになれば、そのままブルンソンに押し切られることも十分に考えられる。マルンディ戦で立ち技の成長を見せたジャカレだからこそ、ブルンソン戦ではジャカレのディフェンス面に注目したい。

今年3月に、ロンダ・ラウジーに敗れ女子バンタム級王座を失っていて以来の試合となるテイト。ラウジー戦では腕十字を極められた危険な場面が脳裏に焼きついているが、1度はその腕十字を外して立ち上がろうとするラウジーからバックを奪って、ポジションをキープにも成功している。

赤野仁美戦でもテイトは、柔道系の投げ技を得意とする赤野が比較的相手に背中を預けやすいタイプだったにせよ、タイトなバックキープで赤野を攻め続けた。対戦相手のジュリー・ケジィは過去にジーナ・カラーノとの対戦経験があるジャクソンズMMAの所属選手。打撃・レスリングでも自分から手数を出して積極的に試合を作るアグレッシブなタイプだが、あらゆる局面でテイトが一歩リードしているか。

王座再挑戦を目論むテイトとしては勝利が絶対条件、それ以上にマルース・クーネン戦でも見せていたケージレスリング+バックキープからの展開で、いかに危なげない試合運びで勝利するかどうか。タイトル戦再浮上を狙うには、内容も問われる一戦となる。
Strikeforce「Rousey vs.Kaufman」全対戦カードはコチラ!