友人ちょっとに「ちょっとした贈り物マニア」がいた。とにかく人にものを贈るのが好きなのだ。

 「誕生日だから」「クリスマスだから」と言っては、カードと素敵な雑貨を贈ってくれる。「しばらく会ってないけど元気?これで暑気払いして」「風邪をひかない様に暖かくして」など、季節に合わせておしゃれな扇子や、ルームソックスなどを包んで渡してくれる。

 この辺りまでは、普通にあるやりとりだ。彼女はそこでは収まらない。

 通販の毎月お届け商品を「買い過ぎたから」、ちょっとこじゃれた包装紙に手作り菓子など包んで「可愛い包装紙を見かけたから」、果ては半年くらい前に会った時に撮った写真を手作りポストカードに仕立ててくれて「あなたの顔を思い出したから」……。ここまで来ると、もはや「贈りん坊、万歳!」とでもいおうか、大した手マメぶりである。
 いや、揶揄するわけではなく、心の底から感心している。
 彼女はいつも、様々なものを別の形に変えて贈ってくれるから。

 例えば、写真は大きめの可愛い柄入りの台紙に貼り、写真の周囲を少しはみ出た台紙が飾るように整えて贈ってくれる。時に、写真に合わせた小さな折り紙細工が貼りつけてあることもある。一緒に動物園に行けば小さな折り紙クマ、クラッシックコンサートに行けば小さな折り紙ピアノといった具合だ。

 タオルや靴下も、そのまま贈ることはない。タオルは綺麗に巻いて花を飾り、小さなケーキのようにしてくれる。靴下は履き口を折り返して眼を貼り付け、人形の様に仕立ててくれる。

 彼女の折をとらえたプレゼントは、いつも驚きと彼女のぬかりない心づくしに満ちている。

 そんな訳で、私は多少の贈り物には動じない(?)自信があった。
 が、今、それがおごりであったことを思い知らされ、打ちのめされている。

 私を打ちのめしたのは「オムツケーキ」なるもので、なんと紙おむつをデコレーションケーキ状にまとめてプリザーブドフラワーをあしらったもの!フラワーアレンジメントなど販売のリリーオブザバレイ サロンドフルールがインターネット販売している。オーダーメイドにも対応しているので、リボンや飾りの花やイチゴ、ケーキの形などを指定できる。

 いやはや驚きの一品なのだが、これが、本当に美しい。レースや花のデコレーションが紙おむつの純白に映えて、うっかりウエディングの贈り物と見まごうような華やかさだ。

 おむつを食べ物の形にまとめてしまう大胆発想。贈り物とは、かくも奥深いものと恐れ入った。
 この「オムツケーキ」、アメリカでは「ダイパーケーキ」と呼ばれ、出産祝いとして重宝されているという。

 出産という大仕事を終えママの心を癒しつつ実用的なオムツケーキ。
 きっと、驚きと心遣いに満ちた、心に残るプレゼントとなることだろう。

参照:http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=26879

(編集部 須田翠)