大腸がん検診は「何歳」から受けるべき? 推奨される年齢や検査の頻度【医師検索】

「便潜血検査って何を見ているの?」「大腸カメラは本当につらい?」と疑問を抱きながら、大腸がん検診を受けるかどうか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。大腸がんは初期症状が出にくく、進行すると命に関わりますが、検診を受けることにより早期発見・早期治療につながります。今回は、大腸がん検診を受けるべき人や頻度について、センター南消化器内科・内視鏡クリニック院長の中村大樹先生に詳しく解説していただきました。

監修医師:
中村 大樹(センター南消化器内科・内視鏡クリニック)

2007年昭和大学医学部卒業後、昭和大学横浜市北部病院などで主に消化器疾患・内視鏡診療に従事。複数の基幹病院にて医長・医員として勤務の後に現職。日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・学術評議員・関東支部評議員、日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医・指導医、日本肝臓学会専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本大腸検査学会評議員、難病指定医など多数の資格を持つ。

編集部

大腸がん検診は何歳から受けるべき検査ですか?

中村先生

日本における便潜血検査による大腸がん検診の対象は、原則40歳以上とされています。しかし、近年では若年層にも大腸がんが増えている傾向があり、特に血便や腹痛、便通異常などの症状が新たに現れた場合には、年齢に関係なく内視鏡検査を受けることが望ましいですね。将来的なリスクを考慮すると、40歳を迎えたタイミングで一度大腸カメラを受けておくことをお勧めしています。

編集部

大腸がん検診は毎年おこなう必要がありますか?

中村先生

便潜血検査は毎年受けることが推奨されていますが、大腸カメラ(内視鏡検査)は検査結果に応じて間隔が変わります。初回の検査で異常がなければ、3年後、その後も問題がなければ5年ごとの検査が一般的です。一方で、ポリープが複数見つかったり、細胞に悪性所見があったりする場合には、1年後の再検査が推奨されます。自身の検査結果や家族歴に応じて、医師と相談しながら適切な間隔で受診してください。

編集部

便潜血検査は陰性だった場合、内視鏡検査を受ける必要はあるのでしょうか?

中村先生

便潜血検査が陰性でも、内視鏡検査でポリープや早期のがんが見つかることがあります。実際、便潜血検査では反応しないような小さな病変は見逃されることもあるため、ガイドラインでも「人生のどこかで一度は大腸内視鏡検査を受ける」ことが推奨されています。アメリカでは50歳で全員が一度内視鏡検査を受ける制度があり、これにより大腸がんの死亡率が下がったという報告もあります。

※この記事はメディカルドックにて<「大腸がん検診」は何歳から受けるべき? 検査の頻度や費用目安を医師に聞く>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。