江西省九江市の徳安県博物館に展示されている三角ちまき。(九江=新華社配信/李濤淵)

 【新華社南昌6月21日】端午節を迎えた中国で、江西省九江市の徳安県博物館に収蔵されている約750年前のちまきが注目を集めている。2個のちまきはいずれもひし形で、長さ6センチ、幅3センチの一口サイズ。当時はこうした小ぶりなちまきが一般的だったとされる。ヨシの葉で包み、麻ひもで結ばれており、包み方や技法は現代のちまき作りに非常に近い。現存する世界最古の三角ちまきとされ、炭化しながらも形はよく残っている。

江西省九江市の徳安県博物館に展示されている三角ちまき。(九江=新華社配信/李濤淵)

 このちまきは1988年、同県宝塔郷にある南宋時代の墓から出土した。墓主の周氏は新太平洲の通判(地方官)だった呉畴(ご・ちゅう)の妻で、咸淳10(1274)年に埋葬された。

江西省九江市の徳安県博物館に展示されている三角ちまき。(九江=新華社配信/李濤淵)

 長い年月を経て2個のちまきは完全に炭化している。文化財保護のため考古関係者はむやみに分解調査を行っておらず、具材や味付けは分かっていない。それでも、この小さなちまきは宋代の食文化を研究する上で貴重な実物資料であり、中国でちまきを食べる習慣が古くから受け継がれてきたことを示している。(記者/陳柱佐)