オランダ戦での大仕事、練習試合でのゴールを経て、オフには英気を養った。日本代表FW小川航基(NECナイメヘン)が17日の練習後、報道陣の取材に対応。全体練習がオフだった16日はW杯を戦うフランス代表、アルゼンチン代表の試合をテレビ観戦し、「勝つための分析」に取り組んでいたことを明かした。

 小川は途中出場した初戦オランダ戦の後半44分、右CKに強烈なヘッドで合わせ、MF鎌田大地の劇的同点ゴールを導いた勝ち点1の立役者。15日にもU-19日本代表とのトレーニングマッチでミドルシュートからゴールを奪うなど、勢いに乗った状態で大会期間序盤を過ごしている。

 16日には全体オフが与えられ、選手たちには家族に会う時間が設けられたなか、小川はフランス対セネガルの試合を一緒に見ていた様子。その試合ではFWキリアン・ムバッペが2ゴールを決めていたが、ただ刺激を受けるだけでなく、この先の戦いで勝つための分析を進めていたのだという。

「僕らも勝ち上がる想定でやっているので、間違いなくフランスなどの強豪国とはいずれやらないといけない」

 印象的だったのはセネガルがブロックを固めるなか、FWマイケル・オリーズからの斜めのスルーパスにムバッペが反応し、先制点が決まったシーンだ。「僕らはオランダ戦ですごく組織的にブロックを組んで、中を締めて、すごく細かいところをやっていたけど、ああいった狭いスペースでも簡単に点を取ってしまうんだというところは気をつけないといけない」。ムバッペの動き出しだけでなく、守備にも着目しながら試合を見ていたようだ。

「ああいったスペースがない中でも一瞬の隙、一瞬の油断で0-1にされてしまう怖さ。こういったところをしっかりとみんなが細かくコミュニケーションを取っていかないとやられてしまうんだなということは再確認できた。これがW杯だなと思った」

 夜にはDF板倉滉、MF堂安律らと一緒にアルゼンチン対アルジェリアの前半も観戦した。FWリオネル・メッシの衝撃的なハットトリックにも触れ、「少ないチャンスで(チームメートが)“メッシを探せ”状態だった中、前を向いて点を取ってしまう。ああいった個のある選手が強豪国には絶対にいる」と小川。20日のチュニジア戦はそんなW杯の1000試合目という歴史的節目となるなか、「特に節目を考えることはないけどメモリアルな試合でゴールを決められたら」と決意を示した。

(取材・文 竹内達也)