地方議員の“公金ムダ支出”の実態。一人300万円超の豪華海外視察、公用車は2000万円のセンチュリー…
◆税金で支える「議員の見え」、公金のムダ支出を大公開!
今や国会や地方議会でも、議員がお茶や水を飲みたいならセルフサービスが当たり前。ところが、千葉県議会ではいまだに議会事務局の職員がお茶を出しているのだ。驚くことに、議会控室の食器棚に並んだ茶筒には「プリティ議員」(編注・プリティ長嶋県議)などと、持ち主のメモが貼られ、西尾憲一県議の茶筒には「濃いめに。」との“注文”まで書いてある。年4回の定例会の本会議中、お茶汲みをする職員は実に8人。日当1万円で、非常勤職員まで雇っているのだ。
「お茶を出しているだけでなく、コピー取りや発送準備などの事務補助もしています」
と言うが、議員が自分でやればいいだけの話だ。非常勤職員の人件費は年288万円。委員会でもお茶を出しており、総額は300万円を優に超える。原資は税金だ。
東京都議会も会派控室職員という名の“受付嬢”を18人も抱える。うち11人が非常勤職員。人件費の総額は、6000万円を上回る。上田令子都議が、内情を明かす。
「自民や都ファなど大きな会派は、職員を秘書のように使っている一方、一人会派や少数会派に職員はつきません。政治活動を禁じられている公務員が、特定の会派に事実上、勤労奉仕しているのです」
◆名誉の証・議員バッジは返却しないのが常識!?
議員の証・議員バッジは金をふんだんに使い、豪華な装飾のものが多い。議員でいる間は貸与され、任期が満了すれば返却するのが原則だ。
ところが、石川県議会では過去10年の落選・引退議員のほぼ全員が返却していないことが発覚。にもかかわらず、議会事務局は返却を断念している。また、福井県議会では、過去に返却されたバッジに、4000円程度の金メッキのレプリカが紛れ込んでいた。福井県議の議員バッジは、金の高騰を受けて実勢価格は約7万1500円。差額を考えれば、泥棒に等しい。
さらにひどいのが、東京都議会だ。規定で貸与となっている議員バッジの返却を長らく求めておらず、借りパク放題を黙認しているのだ。東京都議会事務局は、こう話した。
「1973年頃、返還を要さないという運用が決まり、過去に回収したバッジで手元にあるのは5個。原資は税金であり、問題意識を持っていますが、各議員に関わることでもあり、対応として決まっていることは現状ありません」
都議のバッジの製作費用は、金の値上がりで5年前の3.6倍と、一個4万7355円に跳ね上がっている。総額625万円に及ぶ公金が、改選の4年ごとにムダになるが、都は公然と放置しているのだ。小遣い稼ぎを目論んだのか、昨年にはバッジがネットオークションに出品され、3万4100円で落札された。
◆2000万円の車を公用車に
地方議会のムダな支出は、まだまだある。議長の公用車に国産最高級で2000万円もするトヨタ・センチュリーを運用している地方議会がいくつもあるのだ。徳島県では、知事の公用車が約644万円のトヨタ・アルファードなのに対して、県議会議長の公用車は2130万円のセンチュリー。価格は、知事公用車の3倍を超える。
徳島県議会事務局が話す。
「安全性、耐久性、頑強性、それに先代の議長車もセンチュリーで、賓客が来賓したときにセンチュリーで送迎していた経緯もあり購入しました。賓客の数? 年に何件もなく、過去に数件ほどです。確かにハイヤーで対応できるかもしれませんが、センチュリーでなければいけないというより、今までセンチュリーだったのが選定理由です」
