日テレ学院の学院長に就任した蛯原哲アナウンサー

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 日本テレビの蛯原哲アナウンサー(51)が、15日付でアナウンサーらを育成する「日テレ学院」の新学院長(6代目)に就任した。前学院長で4月7日に多発肝腫瘍のため63歳で亡くなった、元日テレアナウンサー・多昌博志(たしょう・ひろし)さんの後任となる。このほど、蛯原アナがスポーツ報知の取材に意気込みを語った。

 現役アナの学院長就任は、開校50年の歴史上初めて。歴代学院長の豊田順子アナ(23年〜25年5月)や、多昌さん(25年6月〜26年4月)らは同局グループ会社「日テレイベンツ」に出向し、同職に就いていた。主にスポーツ中継を担当している蛯原アナは同局アナウンス部にも籍を置き、異例の「現役アナと学院長」の二足のわらじを履く。

 入社30年目で担う大役に、「できることは微力かもしれませんが、とてもわくわくします。受講生の皆さんとの会話や交流から大いに刺激を受け、アナウンサーとしても視野を広げたい」と気合十分。15日に、学院長としての初日講義を行い「皆さんのキラキラとした瞳と情熱に圧倒されました。熱意に応えられるよう全力でサポートしたい」と背筋を伸ばす。

 プロ野球実況などで活躍した多昌さんは、蛯原アナが新人時代に仕事の基礎を教わった恩師でもある。

 「99年の箱根駅伝では多昌さんが中継1号車の実況を務め、私がサブアナでした。大会本番前に泊まりがけで箱根の山道を共に歩き、自らの足で取材や準備を重ねる大切さを教わった。そんな後輩に仕事の苦労ややりがいを教えてくださった大先輩が心血を注いで務めた学院長を受け継ぎ、未来のアナウンサーの皆さんにたすきをつなぎたい」

 現役アナの利を生かすつもりだ。自ら講師を務める座学だけでなく「東京ドームや箱根駅伝などで中継や取材の様子を体感してもらえるような現場授業も取り入れたい」と意欲。話し方のスキルアップを目的としたコースもあることから「会話に苦手意識がある方、講演会のあいさつなどでお困りの方…伝え方のポイントについての一人ひとりの悩みや興味に寄り添いたい」と開けた場所を目指している。(奥津 友希乃)

 ◆日テレ学院 76年に歌手らを養成する「日本テレビ音楽学院」として開校。95年にアナウンサーの養成講座を開始し、同局の岩本乃蒼ら人気アナを多数輩出。05年から現名称となり「アナウンススクール」「社会人話し方スクール」「タレントスクール」「企業研修」など多様なコースがある。初代学院長は石川牧子氏、2代目は木村優子氏、3代目は村山喜彦氏、4代目は豊田順子氏、5代目は多昌博志さん。

 ◆蛯原 哲(えびはら・さとし)1974年7月、茨城県出身。51歳。獨協大卒業後の97年、日本テレビ入社。入社以来、箱根駅伝中継に携わり、野球中継では巨人戦などを担当。26年5月13日には巨人・坂本勇人選手の通算300号HRを実況。担当番組に「世界の果てまでイッテQ!」など。息子はテレビ新潟の蛯原大河アナ。