どうなる?和平実現 米とイラン“合意”も…残る火種 イスラエル軍、レバノンの占領地域から“撤退せず”表明
日本時間15日朝、アメリカとイランの双方が、戦闘終結に向けた合意が成立したと発表しました。和平は実現するのか。一方、イスラエルの火種はくすぶっていて予断を許さない状況が続いています。
■ホワイトハウスで格闘技の試合 前代未聞“誕生日パーティー”

80歳の誕生日を迎えたトランプ大統領。
増田理紗記者・NNNワシントン
「ホワイトハウスのすぐ近くで試合を観戦しようと大勢の人が続々と会場へと向かっています」
誕生日にホワイトハウスで行われたのは、総合格闘技の試合です。

「ハッピーバースデー!」
トランプ大統領
「ありがとうみんな」
前代未聞とも言える“誕生日パーティー”。
盛大なお祝いが行われました。
■トランプ氏「イランとの合意が成立した」イラン側も認める

この数時間前のことでした。
「イランとの合意が成立した 皆さんおめでとう」(トランプ大統領のSNS)
イランとの戦闘終結に向けた合意が成立したと発表。しかも今回はイラン側も認めています。
キャスター(イラン国営放送)
「イランがアメリカに和平合意を受け入れさせた」

さらに、仲介役を担っていたパキスタンも。
「集中的な協議を経て、アメリカとイランとの間で和平合意が成立した」(パキスタン・シャリフ首相のSNS)
双方、そして第三者によって発表された和平合意。今週金曜日(19日)には、スイスで署名式が行われるとしていて、その日をもって、ホルムズ海峡も“開放”されるといいます。
■原油価格が急降下 日経平均も史上最高値を更新

「世界の船舶よエンジンをかけろ!石油を流せ!」(トランプ大統領のSNS)
原油市場は反応。供給の回復に期待がふくらみ、原油価格は急降下。(※WTI原油先物価格/1バレル 合意発表前 85ドル→合意発表後 80ドル)
日本市場も敏感に反応しました。日経平均株価は6万9000円台と史上最高値を更新しています。
■専門家「元の相場や供給体制に戻るには約3か月ほど」

日本の石油元売り会社の関係者は。
日本の石油元売り会社
「冷静な見極めが必要。(合意が)実効性をもってホルムズ海峡が開放されても完全に元通りにはならないと思っている」
今後の原油価格について専門家は、「中東の石油精製施設などが被害を受けたり減産したりしていることなどから、元の相場や供給体制に戻るには3か月ほどかかる」と指摘しています。
■最大の焦点…核開発を巡る落とし所は

今回の合意をもって、今度こそ、戦闘終結となるのでしょうか。
署名式の後には、さらに60日間の交渉が行われるといいますが、最大の焦点は、イランの核開発を巡る落とし所です。
トランプ大統領はこれまで、核兵器につながるウランの濃縮活動を、完全に停止するよう求めてきました。これに、イラン側は。
日本テレビ報道局・国際部の富田徹デスク
「イラン側は60日間の交渉中は新たな濃縮活動は控えるとしていますが、アメリカが求めてきた期限を設けない完全停止には簡単には応じないとみられます」
「イラン側はそもそもアメリカを信用していないと公言していて、『軍は常に引き金を引く準備を整えている』と警告しています。一方のトランプ氏も60日間の交渉で最終合意できなかった場合、攻撃を再開すると話しました」
■イスラエル軍“レバノンの占領地域からは撤退しない”

さらに、アメリカと共に戦ってきたイスラエルも、火種の1つ。
イスラエル軍は、親イラン組織がいるレバノンの占領地域から撤退しないとしていて、レバノンでの戦闘を理由に、イランからの攻撃があった場合は、報復すると表明。
予断を許さない状況は続きそうです。