[6.14 W杯F組第1節 日本 2-2 オランダ ダラス]

 オランダ代表のロナルド・クーマン監督が2-2で引き分けた日本戦後、公式会見に出席した。2度リードしながら追いつかれての引き分け。「今日の引き分けは最低ラインには達したのではないかと思う」と、最低限の結果と評価した。

「もちろん、第1戦は勝ちを望んでいた。2度もリードしていた。しかし、勝てなかったからといってパフォーマンスが十分でなかったとは思わない。試合の中でプラスのモーメントもあった。これから上向きになると思う」

 後半6分、セットプレーの流れからDFフィルヒル・ファン・ダイクが先制点。ところが、その6分後、日本の左サイドから中に進入したMF中村敬斗に同点ゴールを決められた。後半19分、FWクリセンシオ・サマーフィルのゴールで2-1と再びリードしながら、試合終了間際の後半44分、CKから2-2の同点に追いつかれた。

「(2失点目の)CKは空いていたスペースを埋められたのではないか。ポジショニングが良くなかった。(1失点目も)ボックス近くで一人、フリーの選手がいた。その選手をブロックすべきだったが、できなかった」

 攻撃では、5バック気味にサイドのスペースを埋め、引いて守る日本の守備を攻めあぐねた。特にオランダのキーマンである左ウイングのFWコーディ・ガクポにはMF堂安律とMF久保建英が2枚で対応。「コーディ(ガクポ)はそれほどうまくプレーできなかった。2人がマークしていた。(左サイドバックの)ミッキー(ファン・デ・フェン)ももっとうまくプレーできたと思うが、日本は多くの選手がボールよりも後ろでディフェンスに戻っていた。チャンスをつくるのが難しかった」と指摘した。

 2-1とリードしていた後半25分、得点を決めたサマーフィルら3枚替えを敢行したクーマン監督は後半36分にDFナタン・アケを投入。4バックから5バックに変更して逃げ切りを図ったが、結果的に采配が裏目に出る形となった。

 記者会見ではオランダメディアを中心に交代策などについて厳しい質問も飛んだが、クーマン監督は「勝てなかったが、難しい試合だった。日本を過小評価してはいけない。あなたは日本が弱いと思うのか? W杯の終わりまで、どうなっていくか見てみよう」と憮然とした表情で反論。「私は(オランダの)ジャーナリストが思っている以上に日本へ敬意を表している」と、日本へのリスペクトを口にしていた。

(取材・文 西山紘平)