燃え尽きる衛星のイメージ画像(AI生成:デイリーNKジャパン)

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ロシアが「スターリンクへの対抗馬」として威信をかける衛星通信網の構築計画が、早くも試練に直面している。米IT系メディア『Tom's Hardware』は、ロシアの低軌道通信衛星「Rassvet(ラスヴェット)」の初の実用衛星群のうち1基が運用開始前に軌道を離脱し、大気圏で燃え尽きたと報じた。

問題となったのは、ロシア企業「Bureau 1440」が3月23日に打ち上げた16基の衛星のうちの1基だ。衛星追跡データを分析した専門家によると、「Object 4」と呼ばれるこの衛星は、ほかの衛星が高度変更のための軌道制御を実施する中、一度も推進を行わなかったという。

衛星は約288〜324キロの低軌道に投入されたが、この高度では大気の影響を受けやすい。軌道維持に必要な推進が行われなければ、徐々に高度を下げ、数週間から数カ月で大気圏に再突入する。Object 4はそのまま降下を続け、6月上旬に燃え尽きたとみられている。

原因について、ロシア側は公式な説明を行っていない。専門家の間では、推進装置の故障や地上局との通信喪失などが指摘されている。ロシアが国家戦略として推進する衛星インターネット計画にとって、初期段階での衛星喪失は決して小さくない打撃だ。

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スターリンクは、米宇宙企業スペースXがすでに数千基規模の衛星群を運用し、ウクライナ戦争では無人機運用や部隊間通信を支える「軍事インフラ」としても存在感を示してきた。しかし、ロシアは今年初め頃にスターリンクの利用が不可能になり、前線の通信が混乱。戦況が不利に展開している。