調子の良さを窺わせる冨安。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 5月31日のアイスランド戦で日本代表の完封勝利(1−0)に貢献し、事前キャンプ地モンテレイでの全体トレーニングでも復調の兆しを見せている。とにかく、ここにきて冨安健洋が力強いパフォーマンスを披露しているのは何よりの朗報だ。

 3月の英国遠征で招集されながらも怪我で辞退となり、「ツキに見放されたか」との見方もあった。昨年12月に加入したアヤックスでも稼働率が低く、試合勘やコンディションを不安視されていたが、ここまではそうした懸念を感じさせないプレーぶりだ。W杯での”逆襲”へ向け、状態は確実に上向いているように見える。

 圧巻だったのは、現地6月4日に行なわれたハーフコートゲームでのワンシーンだ。1対1の局面で上田綺世との激しい競り合いを制し、見事なタックルでボールを奪取。間合いの詰め方が完璧で、「これぞ“スーパートム”(冨安の愛称)」というディフェンスだった。
 
 そんな冨安の存在感の大きさは、5月の国内合宿中に彼について触れたベテラン2人のコメントからも分かる。

「やっぱり安心しますね。アイツが後ろにいると安心できる。これはもう言葉では言い表せないというか、どっしりとした厚みがありますよ」(長友佑都)

「彼がいるといないでは後ろの戦力が大きく変わってくる」(吉田麻也)

 吉田は一方で「冨安は『コンディションが良い』と言っている時が一番怪しい」と冗談混じりに話していたが、今回のワールドカップで世界を驚かせられるか。

 2023年9月9日に開催されたドイツ戦でサネにゴールを許さなかった“スーパーなブロック”を記憶されている方は多いだろう。あの守備をもう一度──。日本が頂点を目指すうえで、冨安の存在は欠かせない。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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