米カリフォルニア州の貨物列車は長大で、地平線まで続きそう…「とぐろを巻く大蛇」のようなスケール感です
広大な砂漠地帯の丘の上に立っていると、地平線まで続きそうなほど長大な貨物列車がやってきました。
ここは米カリフォルニア州。今回の鉄フォトは、大リーグ取材で訪れた米国から特別編をお送りします。
自動車社会の印象がある米国ですが、世界最長となる20万キロ超の鉄道網が敷かれ、総延長は日本の10倍近くにもなります。旅客主体の日本と異なり、貨物輸送が中心なのも特徴です。
太平洋に面したロサンゼルスから東へ車で約3時間。モハーベ砂漠を貫くBNSF鉄道の沿線に立つと、何両も連なるディーゼル機関車を先頭に、200両を超える貨物列車が次々と現れます。自動車輸送車やタンク車、木材運搬車など貨車の種類も様々ですが、特に「ダブルスタック」と呼ばれる2段積みのコンテナ貨車が目を引きます。

ロサンゼルスの北約200キロの山あいにあるユニオン・パシフィック鉄道の「テハチャピループ」は観光スポットにもなっています。ロスとサンフランシスコを結ぶ路線の途中にあり、1876年に開通したこの区間は、急勾配の峠を越えるため、線路がループ状に敷設されました。

直径は約370メートル。同様のループ線は日本でもJR北陸線や肥薩線などで見られますが、とぐろを巻く大蛇のように貨物列車が円を描く様子は、米国ならではのスケール感です。展望台も設置され、訪れた観光客も歓声を上げていました。
峠越えに臨む貨物列車は、力強いエンジン音を響かせながら、約10分かけてゆっくりと通過します。ダイナミックな光景に、大国の力強さを感じました。(東京写真部 木佐貫冬星)
