Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

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(スタジオ)

(徳増 ないる アナウンサー) 
4日、国会では、中傷動画を巡る週刊誌報道についてのやりとりで紛糾しました。音声の確認をするよう追及する野党に対して高市首相の回答は、「有料会員になりたくないから確認していない」でした。

(VTR)
4日、中道改革連合の伊佐議員が高市首相に切り込んだのは…。

(中道改革連合 伊佐 進一 衆院議員)
「中道の候補者に対して、ひぼう中傷動画を量産したということで…」

高市首相側が、2月の衆議院選挙などで、他の候補を中傷する動画を投稿したとする週刊文春の報道について。

(高市首相)
「週刊誌の記事を信じるか秘書を信じるかといったら、私は秘書を信じます」

これまで自身の公設第一秘書が、中傷動画の作成者とされる男性とやりとりしていたとする報道について、高市首相は、「やりとりは確認できない」と説明してきましたが、3日、週刊文春が、首相の秘書と男性によるオンライン上の会話だとする音声を報じたのです。

(中道改革連合 伊佐 進一 衆院議員)
「その音声が木下秘書本人かどうか確認してほしいというふうにお願いをしておりましたが…」

(高市首相)
「委員のご質問通告を見たのが、けさ方3時半ぐらいだったかと思います。ご指摘のオンラインというものを確認しようと思いましたら、これ会員制の有料オンラインなんですね。有料オンライン会員になろうとは思いませんでしたのでですね、そしてまた、その方法もありませんでしたので確認できませんでした」

質問を見た時間が遅かった上、音声が有料だったため内容を確認できなかったと説明。

(中道改革連合 伊佐 進一 衆院議員)
「何のための事前通告ですか。事前に通告してくださいねと…それが3日の昼過ぎぐらいの時間帯ですよ。何もできませんでしたというのは、私はそれは通らないと思います」

(高市首相)
「秘書官がかわりに有料会員になって、それを聞いて文字起こしをして私に伝えろという話だったんでしょうか」

(中道改革連合 伊佐 進一 衆院議員)
「いえいえ違います」

(高市首相)
ちょっと私に聞けと言われても、私が夜中にそういう内容を知って、それで有料会員になって聞くということ…これはちょっと非常に厳しいことでございます」

有料会員にこだわる高市首相。

(中道改革連合 伊佐 進一 衆院議員)
私が言っているのは、(秘書)本人にちゃんと確認しておいてくださいと。有料だから確認できませんというのはちょっと私は…」

その後、高市首相は、昼の休憩中に音声を文字に起こしてもらった内容を確認したといいます。

(高市首相)
「有料のものをですね、他人に聞かせてはいけないという規約に
抵触してはいけないかと思いましたので、文字起こしをしてもらいました。その内容については、広く国民の声を聞くためにはどうしたらいいのかといった内容でしたので、動画の作成ですとかそういったやり取りではないものでございました」

(中道改革連合 長妻 昭 衆院議員)
「木下秘書の本人の音声、本人の声ということで間違いないですか」

(高市首相)
「断言することは難しいんですけれども、やり取りの内容は把握いたしました」

秘書本人の音声かどうかについては、文字起こしであることを理由に断言することは難しいと述べました。野党はあす5日も引き続き追及する方針です。

(スタジオ)

(徳増 ないる アナウンサー)
今回の週刊誌報道に対する高市首相の答弁ですが、津川さんはどのように感じましたか?

(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
ちょっとよく分からないですね。確認しようとすればできると思うのですが、なんでできなかったんですか?

(コメンテーター 政治ジャーナリスト 青山 和弘 氏)
いや、できたと思います。別に高市首相本人が有料会員になる必要はありませんし、伊佐議員によると質問の事前通告は前日の昼には出しているので、官邸スタッフなり秘書官なりが、音声を入手してチェックすることはできますし、通告が出ている以上、やらなければいけないんですよね。高市さん本人が質問通告を知ったのは朝3時半だったのかもしれませんが、そうだとしても、予算委員会午前9時からですから…、朝になってから音声を聞くこともできるし、さらに音声の主とされる地元の秘書に連絡をとって確認することだってできたと思います。これは明らかに、高市さん本人もそうだし…首相周辺も確認に後ろ向きだったとの批判は免れないと思います。

(徳増 ないる アナウンサー)
国会で高市首相は「事実ではないものもたくさんある(中略)」、また「いちいちそんなものに反応するよりは公務を優先したい」とも話しています。

(コメンテーター 政治ジャーナリスト 青山 和弘 氏)
国会で野党の質問に答えるのも公務なのですよ。他の課題もいっぱいあるのは当たり前だし、高市さんはとてもお忙しいと思います。しかも、今浮上している問題は、選挙期間中に特定の野党候補をひぼう中傷するような動画を作ったかどうか。今、まさに国会で選挙期間中のSNSの規制をどのようにするのか議論になっているところなんですもし、首相の事務所が組織的に動画作成を主導していたとしたら、これは大きな問題だし、逆に違うのなら「違う」とはっきり否定、した方がいいわけです。これは動画を拡散したという人物に「私も秘書も面識がない」という答弁の真偽にも関わるので、高市さんも音声を聞く必要があるし、秘書にも確認する必要がある。この作業を怠るのは不誠実な対応だと言わざるを得ないので、あすの委員会までにきっちりした確認が求められると思います。

(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
問題点を少し整理したいのですが、まずSNS、動画だとしても、選挙期間中に候補を当選させようとする、あるいは当選させないようにすることも公職選挙法上は選挙活動、選挙運動といわれていますから、「この人の政策はおかしい」ということ自体は、全然、違法ではないですよね。一方、単なるひぼう中傷だとすると、これは問題ではないかということですかね。

(コメンテーター 政治ジャーナリスト 青山 和弘 氏)
政策へのコメントや実際の動画を拡散すること自体は、法律的には問題があると言いにくいですね。ただ金銭が絡んでいるのか、デマやフェイクが含まれているのか、組織的な落選運動にあたるかどうか。、さらに法的に問題がなくても、選挙結果をゆがめる可能性があるとすれば道義的な問題も大きいと思います。中道改革連合の小川代表はきょうの会見で「誠実な答弁がないのだったら秘書を予算委員会に参考人招致する必要も出てくる」とまで言っているんですね。まずは高市首相が、事実関係を確認してしっかり説明する姿勢が求められます。

(徳増 ないる アナウンサー)
そうですね。本当に公務を円滑に進めるためにも、まずは、この自身が関わっている内容に、しっかり向き合ってほしいと思いますね。

(コメンテーター 政治ジャーナリスト 青山 和弘 氏)
首相が経済、外交などいろいろな課題を抱えているのは当然ですし、高市さんは忙しいですが、この問題にきっちり丁寧に対応することも、問題が指摘された首相の責務だといっても過言ではないと思います。

(徳増 ないる アナウンサー)
はい、首相の姿勢を国民は見ていると思います。