4日の衆議院予算委員会で、国民民主党の長友慎治議員が、省エネ基準が厳しくなる2027年問題とナフサ由来の部材不足によるエアコンのWショックの問題を取り上げた。

【映像】「国全体では足りている」赤沢大臣の答弁

 長友議員は「夏を迎えまして熱中症予防のためにも欠かせないエアコンの設置の現場でも混乱が起きています」と切り出した。

 そして「中東情勢の影響で、ナフサ由来の供給が不安定になっているので、ナフサ関係の部材が入ってこないということもあり、まずエアコン設置の料金の値上げというのが各地で起こっている。それにプラスして来年の4月からエアコンの省エネ基準が厳しくなるので、今のうちに価格が安いエアコンを設置しようということで、私の地元の宮崎ではもう5月の段階で例年の7月並みの需要があって、エアコン設置業者が非常に忙しいと。宮崎市のディスカウントショップの売り場に行きましたら『エアコンの設置のご依頼はしばらく中断します』という貼り紙がされていました。それはエアコン設置業者の皆さんが対応しきれてない状況があって、部材が足りないということでした」と現状を説明した。

 さらに「エアコンを節約しろとは言わないでやっぱり熱中症予防にも使ってもらわないといけませんよね。ですけれども設置できないという悩みが今実際に起きております。その理由はやっぱりナフサに由来する部材が足りてないということなんですね。室外機とエアコンを結ぶカバーが不足しているとか、配管を通した壁の穴を埋めるパテが足りないとか、室外機の土台となるプラスチックのブロックや配管同士をまとめる化粧テープが足りない、そういう事が起きているんです。このナフサ由来の製品が足りているという話もあるんですけども、やっぱり現場ではこういう状況になっているということに対して、赤沢大臣にどうすればこのエアコンの設置の現場が今こういう状況になっているものを解消できるのか伺いたい」と質問した。

「国全体では足りている」赤沢大臣が語る”供給不足”の真相

 赤沢亮正経済産業大臣は「国全体で量が足りていると私どもが繰り返し申し上げていることについて1点だけ申し上げておきたい。これは量が足りているにもかかわらず、この発信を止めた場合、さらにやっぱり不安になって買い占め、それ自体は絶対まねいてはいけないので、私どもはそれを繰り返し意図的に発信するようにしてます。ただ現に足りない人にとってはそれについて非常に気分害されることも分かっておりますので、全力で各省数百人態勢でそれこそ土日も返上してサプライチェーンさかのぼって努力してる最中ですので、その辺はそういう事情で我々繰り返し発信をしていることはご理解いただきたい」と説明した。

 その上で「エアコン設置料金の上昇理由は中東情勢だけに限るものではない。実際に中東情勢が始まる前に人件費の上昇や設置に用いる資材の価格上昇がすでに起きていたということは認識していますので、なかなか中東情勢の関係だけで解消できるものではない。春先の暑さや省エネ基準の変更により4月の売り上げは前年同月比で20万台以上増加するなど需要の急激な拡大も設置料金の上昇につながっている。その上でナフサ由来の石油関連製品は年度をこえて供給できる見通しですが、ナフサと石油関連製品の価格が上昇傾向にあり、中小企業を含む事業者への影響を我々注視しています。申し上げたとおりエアコン設置料金の上昇が必ずしも中東情勢だけで起きているわけではないことを鑑みると、現時点でエアコン設置料金の上昇が抑制される時期をお答えすることがなかなか難しい」とし、「供給の偏りや流通の目詰まりを少しでも早く一つ一つ確実に解消していきたい」と答えた。

 長友議員は「本当に現場の皆様が苦しいということに対する寄り添う気持ちを一緒になって持っていただければと思いますのでよろしくお願いいたします」と述べて質問を終えた。(ABEMA NEWS)